3. 【年代】みんなの貯蓄額はいくら?

金融広報中央委員会の最新データから、単身世帯・二人以上世帯それぞれの各年代の平均貯蓄額と中央値を見ていきましょう。

3.1 単身世帯 20歳代〜70歳代の平均貯蓄額と中央値

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身世帯の20歳代〜70歳代の平均貯蓄額と中央値は下記の結果となりました。

単身世帯 20歳代〜70歳代の平均貯蓄額と中央値

単身世帯 20歳代〜70歳代の平均貯蓄額と中央値

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに筆者作成

3.2 二人以上世帯 20歳代〜70歳代の平均貯蓄額と中央値

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、二人以上世帯の20歳代〜70歳代の平均貯蓄額と中央値は下記の結果となりました。

二人以上世帯 20歳代〜70歳代の平均貯蓄額と中央値

二人以上世帯 20歳代〜70歳代の平均貯蓄額と中央値

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに筆者作成

平均値は極端に貯蓄額が多い人がいた場合に値が偏る傾向にあるため、一般的な平均貯蓄をしりたい場合は中央値を参考にすることをおすすめします。

単身世帯・二人以上世帯の中央値をみると、年代が上がるにつれて徐々に貯蓄額が増えているのがわかります。

しかし、どの年代においても中央値は1000万円に到達しておらず、特に単身世帯のほうが貯蓄額が低い傾向にあります。

また、各年代において平均値と中央値に大きな差があることから貯蓄格差が顕著であることがわかり、現代においては「貯蓄ができている人」と「貯蓄が十分でない人」の二極化が進んでいるとうかがえます。

老後資金といったまとまったお金は、貯蓄を始めてすぐに達成できるわけではないため、早いうちから行動に移すことが大切です。

その際にNISAを活用することで、複利の効果で利益を生み出しやすく、利益分が非課税となるため、このような資産運用制度をうまく利用できると良いでしょう。

4. 将来年金100%で生活するのは厳しくなっている

本記事では、投資の実態調査とともに、投資を始めたきっかけや目的について紹介していきました。

投資を始めたきっかけの多くが「貯蓄・老後への不安」であり、将来に対する不安から投資で資金を増やそうと考えている人が多いことがわかりました。

厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、半数以上は100%年金だけでは生活できていないのが現状です。

今後も年金事情は厳しくなっていくことが予想されるため、年金だけに頼らない老後資金の準備をしておけると安心でしょう。

ご自身の金額見込額がしりたい人は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認することをおすすめします。

参考資料

和田 直子