株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、終始下げ続けて安値引け
2018年4月11日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 21,687円(▲107円、▲0.5%) 3日ぶり反落
- TOPIX 1,725.3(▲6.6、▲0.4%) 3日ぶり反落
- 東証マザーズ総合指数 1,154.1(▲22.7、▲1.9%) 大幅続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:728、値下がり銘柄数:1,278、変わらず:76
- 値上がり業種数:13、値下がり業種数:20
- 年初来高値更新銘柄数:32、年初来安値更新銘柄数:43
東証1部の出来高は15億3,320万株、売買代金は2兆5,586億円(概算)となりました。出来高は前日より増加しましたが、売買代金は減少しています。NY市場の大幅上昇はあったものの、中東情勢の緊迫化などから、一部の投資家で再び模様眺めムードが強まりました。ただ、売買代金は連日で2兆5,000億円を上回っています。
そのような中、日経平均株価は軟調な値動きとなりました。寄り付き直後に一時+43円高となりましたが、その後はほぼ一貫して下げ続け、終わってみれば安値引けとなっています。
なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価よりやや小幅に止まりました。
東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は3日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は4,963万株、売買代金は914億円となり、いずれも前日より増加しました。増加はしたものの、売買代金は3日連続で1,000億円を下回るなど低調な商いだったようです。
また、主力値嵩株に売りが出た影響で、総合指数も▲2%安に迫る大幅続落となりました。個人投資家の物色意欲の回復は鈍いため、新興市場が再び活況となるためにも、有望な物色テーマの登場が待たれます。
J.フロント リテイリングが一時▲13%超安の大暴落、ソフトバンクGは一転急騰
個別銘柄では、前日に決算発表を行ったJ.フロント リテイリング(3086)が一時▲13%超安の大暴落となり、前日に暴落した高島屋(8233)も大幅続落となっていずれも年初来安値を更新するなど、百貨店株が大きく売られました。
また、イオン(8267)、ドンキホーテホールディングス(7532)、ニトリホールディングス(9843)、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)など、小売セクターの主力株も軒並み大幅安となっています。
その他では、テルモ(4543)が一時▲10%超安の暴落、花王(4452)も一時▲5%安に迫る急落となり、資生堂(4911)やエーザイ(4523)も大幅安になるなど、内需関連・ディフェンシブ銘柄の大幅下落が目立ちました。
一方、機械株・FA関連株が前日に続いて大幅上昇となり、ファナック(6954)、安川電機(6506)、SMC(6273)などが買われました。
また、最近は株価低迷が続いたソフトバンクグループ(9984)が米国携帯電話事業の再編などを手掛かりに一時+6%高に迫る急騰となり、終値でも大幅高となっています。
その他では、総崩れに近かった小売株の中で、前日に好決算を発表したビックカメラ(3048)が一時+12%超の爆騰となり、傘下のコジマ(7513)も急騰したのが目を引きました。
新興市場では、メドレックス(4586)が一時▲24%安に迫る暴落となりストップ安を記録し、そーせいグループ(4565)も下げ止まらず大幅続落となりました。また、ビープラッツ(4381)も▲16%超安の暴落となり、上場後の安値を付けています。
青山 諭志