2. 思わず目を疑う「ベンチ」は、座ったら大惨事
雨水がたまった駅のベンチが投稿されると、ポストにはあっという間に7万件を超えるいいねが集まる大反響となりました。
その光景を目にして、さまざまな想像を膨らませた人も多いようです。
コメント欄には「座ったら大惨事になるやつ(笑)」「カブトムシのエサみたい」「みたらし団子のよう」といったコメントが集まり賑わっています。
3. 一方で「デザイン設計ミス」「屋内用では?」など物議を醸す人々も
思わず見入ってしまうような光景ではありますが、屋外のベンチに「排水穴」が空いていない点は不思議です。
ポストには写真の状況を楽しむコメントが集まった一方で、ベンチについて物議を醸すXユーザーも多く現れました。
「デザイン優先の敗北」「プロでもミスをすることがあるんだな」「水抜き穴を開けようと思わなかったのだろうか」など、デザインに関して疑問を抱くといった声が上がっています。
それに対して「もともと屋内用に設計されている物なのでは?」「屋内で、窪みにクッションを入れて使っていたのを、何らかの理由で屋外に設置したのではないか」といった推測も。
真偽のほどは明かされていませんが、雨水が溜まったベンチに座ってしまうことのないよう、充分に留意したいですね。
これね、穴を開けたせいで水が溜まっちゃってる駅のベンチ pic.twitter.com/MPnQTb61n2
— ◭ (@sqmfaster) March 30, 2024
4. ベンチの設置で「ユニバーサルデザインのまちづくり」に取り組む地域も
「駅に設置されたベンチ」が話題になったことに関連して、ここからは「住みよいまちづくり」のために「ベンチ」を活用している地域について紹介します。
東京都世田谷区では、まちなかに休憩できる場を増やすことによって「いっそう多くの人が、さまざまな活動に参加できる地域社会の実現」を目指しています。
気軽に外出できるユニバーサルデザインのまちづくりの推進に向けて「ベンチの設置費用補助(ユニバーサルデザイン生活環境整備補助金)」といった制度も設けています。
ちなみに、補助対象者は「商店、商店街、社会福祉法人等(個人住宅への設置は対象外)」となっており、補助額は「1台あたり上限3万5000円、1団体あたり上限10万円。ベンチ購入費又はベンチ製作費に対して、全額補助」となっています(条件の詳細や手続き方法等は、世田谷区ホームページをご確認ください)。
外出中に気軽に休憩できる場所が多くあれば、安心して地域を移動することができそうです。街でよく見る「ベンチ」ひとつでも、街の住みよさにつながっているといえるでしょう。
5. ときには「街のベンチ」に目を向けて歩いてみては
いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「窪みに雨水が溜まった、駅のベンチ」を紹介しました。
雨が降ったことによって、芸術作品のごとく幻想的な雰囲気になっていたベンチ。
街を歩いている際に、意識的に「ベンチ」に目を向けることは多くないかもしれませんね。たまには「どんなベンチがあるか」に目を向けて歩いてみると、ポストのような新しい発見に出会える可能性がありそうです。
参考資料
小野田 裕太