2. 植えっぱなしでも「ほとんど勝手に育つ」ほったらかしOKの多年草5選

2.1 キキョウ

和洋どちらのガーデンにも似合う「キキョウ」

キキョウの花が咲いている。色は群青色。星形の花。

igaguri1/ istockphoto.com

  • 学名:Platycodon grandiflorus
  • 科名・属名:キキョウ科 キキョウ属

奥ゆかしく、凛とした花姿のキキョウ。

和のイメージが強いかもしれませんが、紫や白、ピンクや白×紫の絞りなど、魅力的な花色が揃っているので、洋風のお庭に植えてもその凛とした花姿は印象的です。

暑さに強く、夏でも美しい花を咲かせてくれる反面、日陰には弱い性質を持ちます。せっかくの美しい花が咲きにくくなってしまうため、日当りと水はけの良い場所で育ててあげましょう。

※参考価格:300~600円(3号ポット苗)

2.2 アスチルベ

ふんわりパステルカラーがお庭を優しく彩る「アスチルベ」

アスチルベの花が咲いている。色は薄いピンク。ふわふわした質感。

jorgeantonioistockphoto.com

  • 学名:Astilbe
  • 科名・属名:ユキノシタ科 チダケサシ属

ふわふわの花穂を持つアスチルベ。湿気に強く、さらに日陰でも育てることが可能です。

カラーバリエーションは白、ピンク、赤、紫などがあり、群生させるとふんわりした色合いと質感で、お庭を明るい雰囲気に彩ってくれます。

強い直射日光と乾燥は苦手。やや多湿の、半日陰~明るい日陰で育ててあげると良いでしょう。

※参考価格:500~1000円(3号ポット苗)

2.3 ヤブラン(リリオペ)

花が咲かない時期も、リーフプランツとして楽しめる「リリオペ」

リリオペ(ヤブラン)が植えらえている。花の色は紫、葉の中央部は濃い緑、縁は薄い緑で剣状。

bykot photo/shutterstock.com

  • 学名:Liriope muscari
  • 科名・属名:キジカクシ科 ヤブラン属

常緑性多年草であるヤブラン(リリオペ)は、一年中同じ草姿をキープしてくれるので、花が咲かない時期でもリーフプランツとして楽しむことができる万能選手。

「ピュアブロンド」という、春の新葉がクリーム色になる品種や、緑の葉っぱに白い模様が特徴の班入り種など、個性的な品種も出回っています。

暑さ、寒さともに強いのも嬉しいところ。日当たりが悪いお庭でもきれいに育ってくれますよ。

※参考価格:500~1000円前後(3号ポット苗)

2.4 宿根サルビア

宿根サルビアの一種「チェリーセージ(サルビア・ミクロフィラ)」は、ホットリップスの異名を持つ赤白ツートンカラーがキュート

チェリーセージの花が咲いている。色は赤と白のツートンカラー。

Cristina Ionescu/Shutterstock.com

  • 学名:Salvia
  • 科名・属名:シソ科 サルビア属

繊細な花穂が魅力的な宿根サルビア。葉に触れると爽やかな香りを放ち、ハーブとしても親しまれています。

カラーバリエーションが多く、草丈の高さも品種によってさまざま。ぜひお気に入りの種類を見つけてみましょう。日当たりと水はけの良さを意識して育ててくださいね。

※参考価格:300~1000円(3号ポット苗)

2.5 クリスマスローズ

うつむき加減に咲くクリスマスローズ。麗しの花姿とは裏腹に「育てやすく、丈夫な花」

クリスマスローズの花。花の色はオフホワイトで、うつむくように咲いている。

zzz555zzz/shutterstock.com

  • 学名:Helleborus
  • 科名・属名:キンポウゲ科 クリスマスローズ属

凛とした上品な花を咲かせ、「冬の貴婦人」の異名を持つクリスマスローズ。

その気品のあるたたずまいから、「ガーデニング上級者向けでは?」と思われる方も多いかもしれませんね。でも、このクリスマスローズ。実は丈夫でとっても育てやすいお花です。

カラーバリエーションや品種も豊富。開花期が終わった後は美しい葉を楽しむこともできる常緑性多年草です。

※参考価格:500~2000円(3~5号ポット苗)

3. まとめにかえて

今回は、楽ちんお手入れで美しい花が咲く、5種類の多年草をご紹介しました。

リーフプランツやカラフルな一年草と上手に組み合わせながら、素敵なお庭を作ってみてくださいね。

3.1 【ご参考】多年草ってどんな植物?一年草とはどう違うの?<ガーデニング豆知識>

一年草・多年草・宿根草の違いとは?

一年草・多年草・宿根草の違いが書かれた一覧表

出所:各種資料をもとにLIMO編集部作成

年を経るごとに成長し毎年美しい花を咲かせ、一度植えると長く楽しめる「多年草」ものです。一部は葉が落ちても根が残り、次の年にまた芽を出すため、「宿根草」としても知られています。

据え置き栽培でも2〜3年は花を楽しめ、その間に株が大きくなり見栄えも良くなります。

成長に合わせて、数年ごとに株分けや植え替え、挿し芽などの手入れが必要ですが、その過程も楽しめるのも多年草栽培の醍醐味といえるでしょう。

LIMO編集部