2. 新社会人にアドバイスするなら、初任給を何のために使うべき?
「新社会人にアドバイスするなら、初任給を何のために使うべきだと思いますか?」という質問に対しては、1位「親・家族へのプレゼント/食事」が36.1%、2位「貯金」20.2%、3位「投資・資産運用」18.9%という結果に。
さらに、その回答を選んだ理由を聞いたところ、「家族へご馳走したという行為が自信に繋がった」「貯金をしなかったから今後悔している」「投資を早く始めるほど知識が身に付き有利」といったコメントがみられました。
新社会人へのアドバイスとして「早いうちからの資産形成は重要」と考える世代が多いようです。
2.1 年収を上げる取り組みとして「資産運用」を選ぶ人が47.0%
2024年4月以降の給料の賃上げ(全社的なベースアップ)については、約3割が今年4月以降の給料の賃上げを予定。
そのうち2割が「3%以上5%未満」と高水準な結果に。ただし2024年春闘の加重平均賃上げ率5.25%には及びませんでした。
賃上げについては約6割が現状の年収に満足していないとのこと。
年収を上げる取り組みとして現在行っているものは「資産運用」が最多で47.0%となりました。
賃上げペースが思うように上がらない昨今、新NISAなどを活用した資産運用という選択肢が注目を集めています。
将来に向けた資産形成のためにも、今一度新NISAの制度について理解を深めておきましょう。
3. 【新NISAで資産形成】制度をおさらい
2024年からNISA(少額投資非課税制度)は新しく、現行制度から大きく変わりました。
現行制度からの主な変更点は、以下のとおりです。
これまでのNISA制度では、投資家は一般NISAとつみたてNISAのどちらかを選ぶ必要がありました。
例えば、つみたてNISAを選択すると、年間40万円までを最長20年間で積み立てることができ、非課税の保有限度額は800万円です。このため、老後の資金準備をするには早めに始める必要があります。
しかし、新NISAでは、老後資金の準備が遅れても、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」を組み合わせることで、短期間で資産形成が可能になりました。
NISA口座で商品を購入すれば、特別な手続きなしで自動的に非課税となります。ただし、NISA口座以外で購入した商品は非課税の対象外であり、課税される可能性があるので注意が必要です。
4. 新NISA活用で資産を増やす工夫を
本記事では初任給と給料に関する調査からNISAを活用した資産運用について解説してきました。
資産運用は初心者にとって難しく見えますが、調査結果にもあったように「できるだけ早いうち」からスタートすることで考えられるリスクを軽減させることができます。
2024年から始まった新NISAでは少額から投資することが可能です。
毎月のコツコツ貯蓄で将来に向けた資産形成を始めてみましょう。
参考資料
中本 智恵