4. 【年金一覧表】80歳～89歳「国民年金と厚生年金」の平均年金月額はいくらか
同様に80歳代の年金受給額も1歳刻みで確認していきます。
4.1 国民年金の平均月額（80歳～89歳）
- 80歳：5万5413円
- 81歳：5万5283円
- 82歳：5万7003円
- 83歳：5万6779円
- 84歳：5万6605円
- 85歳：5万6609円
- 86歳：5万6179円
- 87歳：5万6030円
- 88歳：5万5763円
- 89歳：5万5312円
4.2 厚生年金の平均月額（80歳～89歳）
- 80歳：15万1109円
- 81歳：15万3337円
- 82歳：15万5885円
- 83歳：15万7324円
- 84歳：15万8939円
- 85歳：15万9289円
- 86歳：15万9900円
- 87歳：16万732円
- 88歳：16万535円
- 89歳：15万9453円
80歳代の場合、国民年金は他の年齢と同様に5万円台ですが、厚生年金は15～16万円台となりました。
もっとも高いのは87歳の16万732円です。
これは、厚生年金の受給額を決定するときに用いられる乗率が高かったことが影響しています。
ここまでの内容をまとめると、65歳未満は国民年金と厚生年金ともに少ない傾向があり、国民年金はその後の年齢でほとんど違いが見られません。
一方、厚生年金は年齢があがるほどに徐々に金額があがるようです。
さらに重要なのは、厚生年金は収入に応じた保険料を支払うため（上限あり）、個人差が大きいという特徴があることです。
最後に全年齢における年金の「個人差」と老後対策について見ていきましょう。
5. 【全年齢の年金一覧】老齢年金の平均年金月額はいくらか
先ほど年齢別の平均年金月額をみましたが、全体の平均年金月額も確認しましょう。
5.1 厚生年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額：14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額：16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額：10万4878円
※国民年金部分を含む
全体では月14万円台となりましたが、男女別に見ると約6万円の差があります。
これは女性の方が男性に比べて賃金が低いこと、育児や介護などライフイベントで働き方が変わりやすいことなどが理由と考えられます。
5.2 国民年金（老齢基礎年金）の受給額
- 〈全体〉平均年金月額：5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額：5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額：5万4426円
国民年金の平均月額は5万円台で男女差はありませんでした。
6. 老後対策をどう考えるか
厚生年金と国民年金の平均年金月額は、年齢によって一定の違いが見られました。さらに個人差も激しくなっています。
ご自身の年金受給予定額については、ねんきん定期便やねんきんネットを確認するようにしましょう。
つまり、老後対策の第一歩は「老後の年金額を知る」ことと言えます。
そのうえで、公的年金だけで足りない分の備えが必要になるでしょう。
- 公的年金を増やす
- 私的年金を増やす
- 長く働き続ける
- 働き続けるために健康を維持する
- 貯蓄をする
- 資産運用をする
などさまざまな選択肢から、自分自身に合った（長期で続けやすい）方法を組み合わせることが重要です。
まずは情報収集から始めてみましょう。
参考資料
太田 彩子
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