2024年1月からNISA制度が変更されました。

旧NISA制度からNISAを使用している方でも、具体的にどのように変更されたかわからないという方も少なくありません。

今回は、新しく改定されたNISA制度のおさらいをしながら、どのくらいの運用実績があるとお金がどのくらい増えていくのかなどについて解説していきます。

月額3万円を「利回り3%」で20年間運用できた結果を具体的にシミュレーションしてみましょう。

また資産運用をしている人は、どんな運用をしているか。いくらくらい運用にお金を回しているかなども紹介していきますので、是非ご覧ください。

1. 新NISA(ニーサ)制度をおさらい

2014年1月に創設され、2024年1月に生まれ変わった「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」。聞いたことはあっても、何が魅力でどのような制度なのか、いまいちわからないという方もいるでしょう。

まずは新NISA制度についておさらいします。

【写真1枚目/全4枚】新NISAのポイント!2枚目以降では運用した結果も詳細にシミュレーション1/4

新NISAのポイント

出所:金融庁「NISAを知る」

1.1 新NISAのポイント5つ

  1. 非課税保有期間:無期限化
  2. 口座開設期間: 恒久化
  3. 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」:併用可能
  4. 年間投資枠: 成長投資枠「年間240万円」・つみたて投資枠「年間120万円」
  5. 非課税保有限度額:全体で1800万円(成長投資枠:1200万円※枠の再利用可能)

旧制度に比べ、より「長期的な戦略」が立てられるようになりました。

年間投資枠も拡大されたので、余裕がある方は積立額を増やすことが可能です。

ただし、長期で積み立て続けることが重要なので、ライフステージの変化で断念することがないよう、無理ない金額で設定するようにしましょう。

参考までに、新NISAに関する調査結果から平均的な積立額もご紹介します。

1.2 毎月の投資額は「3万円」が多い

キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービスを開発・運営する株式会社ライボの調査機関『Job総研』が公表した「2024年 老後資金の意識調査」によると、個人投資家が利用しているのは「NISA・つみたてNISA」が最多でした。

【老後資金】投資・資産運用経験者に聞いた、投資・資産運用の種類2/4

【老後資金】投資・資産運用経験者に聞いた、投資・資産運用の種類

出所:株式会社ライボ『Job総研』「2024年 老後資金の意識調査 報告書」

次いで「株式」が35.7%、「投資信託」が33.1%と続きます。

さらに、「投資・資産運用にまわす1ヶ月あたりの額」は平均が8万8000円、中央値・最頻値が3万円とのこと。

枠は拡大されたものの、堅実なスタートを切った方が多いようですね。

もし月額3万円を20年間貯金すると、720万円になります。これを「新NISAのつみたて投資」に回した場合、最終的な金額はいくらと想定されるのでしょうか。

次章にて積立投資をシミュレーションしていきましょう。

2. 【新NISAで積立投資】月3万円を「利回り3%」「利回り5%」で20年間運用できたらいくらになる?

新NISAのつみたて投資枠で「月3万円・20年間」で運用した場合、年率ごとにいくらになるのかを確認しましょう。

まずは利回り3%で運用できたと仮定して試算します。

月3万円・20年間・年率3%で資産運用した場合のシミュレーション3/4

月3万円・20年間・年率3%で資産運用した場合のシミュレーション

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

2.1 【新NISAで積立投資】「月3万円・20年間」3%で運用した場合のシミュレーション結果

  • 984万9000円(元本720万円+利益264万9000円)

上記を見ると、20年間で約1000万円近い金額となりました。

このうち約264万円は利益ですが、通常は利益に対して約2割が課税されるものの、NISAなので非課税となります。

預貯金で貯めた場合と比べても、利益の影響の大きさを感じますね。

3. 【新NISAで積立投資】年率5%で運用できた場合もシミュレーション

次に利回り(年率)5%で運用できた場合を見ていきましょう。

月3万円・20年間・年率5%で資産運用した場合のシミュレーション4/4

月3万円・20年間・年率5%で資産運用した場合のシミュレーション

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

3.1 【新NISAで積立投資】「月3万円・20年間」5%で運用した場合のシミュレーション結果

  • 1233万1000円(元本720万円+利益513万1000円)

5%で運用できた場合であれば、利益部分だけで約500万円にもなります。

その結果、総額は1000万円を超えました。

ただし、NISAによる運用はスタート時点で利回りが確定するわけではなく、実際には損失が出る年もあります。慌ててつみたてを止めてしまえば、積立投資の恩恵を十分に受けられないでしょう。

制度を正しく理解して続ける精神力、さらに続けられる現実的な設定金額が必要です。

リスクはありますが、長期投資やつみたて投資でリスクを分散することで安定的な運用を目指すことは可能だと押さえておきましょう。

4. 貯金もリスク

今回は新たなNISA制度の振り返りをしながら、運用のシミュレーションなども見ていきました。

投資はすべて元本保証というものがありませんので、リスクを伴います。しかし、預貯金ではインフレの上昇率に対して金利が追い付いていないので、預貯金もリスクを伴っているのです。

今回のようにNISAの制度を理解し、シミュレーション結果も踏まえながら長期・分散投資で大事な皆さんの資産に働いてもらえると良いですね。

参考資料