4. 国民年金・厚生年金の全体の平均月額はいくらか
先ほど年齢別の平均年金月額をみましたが、全体の平均年金月額も確認しましょう。
4.1 国民年金(老齢基礎年金)の受給額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
国民年金の平均月額は5万円台で男女差はありませんでした。
4.2 厚生年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
全体では月14万円台となりましたが、男女別に見ると約6万円の差があります。
これは女性の方が男性に比べて賃金が低いこと、育児や介護などライフイベントで働き方が変わりやすいことなどが理由と考えられます。
5. 【2024年 年金支給日カレンダー】次は4月15日(月)
老後生活を支える「柱」となる国民年金や厚生年金は、偶数月の15日が支給日となります。
15日が土日祝日の場合は、直前の平日に前倒しされます。
公的年金は2ヶ月に1度の支給となるため、支給月の前々月・前月分がまとめて振り込まれるのです。
2024年の年金支給日は以下のとおりです。
- 2024年2月15日(木):2023年12月分・2024年1月分
- 2024年4月15日(月):2024年2月分・2024年3月分
- 2024年6月14日(金):2024年4月分・2024年5月分
- 2024年8月15日(木):2024年6月分・2024年7月分
- 2024年10月15日(火):2024年8月分・2024年9月分
- 2024年12月13日(金):2024年10月分・2024年11月分
現役時代の給与のように毎月振り込まれるものではないため、「2ヶ月分」として計画的に使う必要があります。
6. 年金見込額を確認して、老後に向けた準備を進めよう
本記事では、国民年金と厚生年金の平均年金月額を確認してきました。
しかし、年金額は個人で異なるものです。とくに厚生年金は現役時代の年金加入期間や年収が年金額に影響するため、より個人差が大きくなります。
長く働き、長く年金の保険料を納めれば将来の年金額を充実させることが可能です。
平均寿命が伸びているいま、より多くの人が長く働ける社会を作っていけるかが国の大きな課題となりそうですね。
現在のライフスタイルにあわせた無理のない計画が、安心して老後を迎えるための基盤を築く大きな一歩になります。
老後はまだ先のことだと思っていても、何も対策しないままではいざという時に適切な対応ができないかもしれません
ご自身の年金受給予定額については、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」をご確認ください。
今回の統計を参考に、ご自身に合った老後資金計画を考えてみてくださいね。
参考資料
立野 力