GWも残りわずかとなりましたが、長期休暇では普段できないことを楽しめる一方、散財してしまうことがあるかもしれません。
物価上昇の今、節約が続けば窮屈になりますし、たまにはお金を使うことでメリハリをつけたいものですね。
ただし、これは計画的な貯蓄ができているからこそ叶うものです。
これまであまり貯蓄をしていなかったという方の場合、まずは貯蓄計画や目標を立てることが重要です。貯蓄額の目標を立てる際に目安のひとつとなるのが、同年代の貯蓄額でしょう。
今回は金融広報中央委員会の最新資料をもとに、おひとりさま50歳代の貯蓄額をみていきます。実は、50歳代で貯蓄額が「100万円未満」という50歳代もめずらしくないのです。
記事の後半では、手取り収入から貯蓄に回す割合にも注目。手取りから平均14%を貯蓄に回す、おひとりさま50歳代の貯蓄実態を見ていきましょう。
1. 【おひとりさま50歳代】貯蓄100万円未満は何パーセントいる?
おひとりさま50歳代で貯蓄「100万円未満」の人は珍しくありません。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[ひとり以上世帯調査](令和5年)」より、50歳代・ひとり以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【おひとりさま50歳代】の100万円未満の割合
- 11.2%
1.2 【おひとりさま50歳代】の貯蓄ゼロを含む100万円未満の割合
- 49.5%
1.3 【おひとりさま50歳代の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1391万円
- 中央値:80万円
貯蓄100万円未満は11.2%。ここに貯蓄ゼロ世帯も含めると、なんと49.5%になりました。
全世帯のうち、約半数は貯蓄100万円未満のようです。一方、貯蓄3000万円以上の世帯は9.3%となりました。
こちらは貯蓄ゼロの世帯を含む調査結果ですので、次章では「保有世帯」に絞った結果を確認しましょう。
2. 【おひとりさま50歳代】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。
2.1 【おひとりさま50歳代】の貯蓄100万円未満の割合
- 18.1%
2.2 【おひとりさま50歳代】貯蓄額平均と中央値
- 平均:2288万円
- 中央値:555万円
貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄100万円未満は18.1%となりました。
平均は2000万円を超え、中央値は500万円を超えています。
では、50歳代の世帯は手取り収入からどれほど貯蓄に回しているのでしょうか。
次章にておひとりさま50歳代「手取り収入からの貯蓄割合」について確認しましょう。