1. 寒冷地でも植えっぱなしOK!暑さ寒さに強い春植え球根2選
1.1 アガパンサス[常緑・落葉]
梅雨時、まっすぐ伸びた花茎の上にボリューミーな花を咲かせるアガパンサス。花色は定番の青や薄紫のほかに、ピンク、白などがあります。
存在感と爽やかさを兼ね備えていて、夏花壇のメインや背景におすすめです。切り花にすると1本だけでも見栄えがしますよ。常緑の品種と落葉の品種があり、寒冷地では寒さに強い落葉種なら植えっぱなし可能。暖地では常緑の品種をグランドカバーとして楽しむこともできます。
日当たりと風通しのよい場所でよく育ち、病虫害や乾燥にも強い、丈夫で育てやすい植物。忙しい方や初心者さんに、ぜひ植えてほしい春植え球根です。※参考価格:550~700円前後(球根1球)
1.2 タマスダレ[常緑(寒冷地では落葉)]
夏から初秋まで、野趣あふれる白い花を次々と咲かせるタマスダレ。ナチュラルガーデンがよく似合う春植え球根植物で、暖地では冬も葉が楽しめます。
日当たりのよい場所~半日陰で育ち、水はけのよい土を好みます。病虫害に強く、肥料もほぼ不要で育てやすい植物です。
植物全体に毒があり、葉はニラ、球根はノビルに似ているため、間違って口にしないように注意してください。
※参考価格:450~650円前後(球根10球)
2. 暖地なら植えっぱなしOK!エキゾチックな花を咲かせる春植え球根4選
これから紹介する4種はやや寒さに弱いため、関東南部以西の暖地向きです。
晩秋に地上部がすべて枯れたら、球根の上に落ち葉などを厚めにかけてマルチングするか、土を10センチメートルほど被せ、球根が凍らないようにして冬越ししましょう。
2.1 カンナ[落葉]
大きな葉とエキゾチックな花が目を引くカンナ。花色は赤、黄色、オレンジ、白、ピンクなどトロピカルな印象で、花期が梅雨から秋までと長いのも嬉しい特徴です。
葉におしゃれな模様が入っている品種は、カラーリーフとして楽しむこともでき、夏のお庭をカラフルにしたい方におすすめ。暑いほど元気に咲き誇る、パワフルな春植え球根植物です。
日当たりのよい場所でよく育ち、開花中に化成肥料を適量与えると花付きがよくなります。※参考価格:500~600円前後(球根2球)
2.2 ダリア[落葉]
幾重にも重なった花びらがゴージャスなダリアは、品種がとても多く、さまざまな花色、花型、草丈のものがあります。初夏から秋まで長く花を咲かせてくれる春植え球根植物です。
夏花壇のメインとして楽しむのはもちろんのこと、切り花やブーケ、リースなどのアレンジも楽しめるのがダリアのいいところ。さまざまな品種のダリアを植えると、アレンジの幅も広がります。
日当たりと風通しのいい場所でよく育ちます。多湿に弱いので、梅雨が終わるころに切り戻しを行い、株内の風通しをよくすると秋も美しい花が楽しめます。※参考価格:400~2000円前後(球根1球)
2.3 カラー[落葉]
カラーは、初夏にシンプルで上品な花を咲かせます。花色は白、黄色、紫、ピンク、グリーンなど。カラフルですが、ややシックな色が多い印象です。
カラーには湿った場所を好む「湿地性」と乾燥気味を好む「畑地性」があるので、植える場所に合った性質の球根を購入しましょう。切り花として飾るのもおしゃれですが、茎が腐りやすいので、水は少なめにしてこまめに水替えしてください。
日当たりと風通しのいい場所を好みます。晩秋に地上部が枯れたら、湿地性は乾燥させすぎないように注意し、畑地性は水を与えずに冬越ししましょう。真夏に弱る場合は、少し遮光すると夏越ししやすくなりますよ。
※参考価格:500~1400円前後(球根1球)
2.4 アマリリス[落葉]
アマリリスはユリに似た、高級感のある花を咲かせます。花色は赤やピンク、白。品種によって花型が異なります。秋咲きの品種もあるため、確認してから購入しましょう。
目を引く花で、夏花壇の主役におすすめ。茎が倒れやすいため、風が強い場所では支柱を立てると安心です。日当たりのよい場所でよく育ち、花後に化成肥料を与えると翌年の花付きがよくなります。
植物全体に毒があるため、小さなお子さんやペットがいる家庭では、注意して育ててください。
※参考価格:500~3000円前後(球根1球)
3. まとめにかえて
植えっぱなしで毎年楽しめる、今が植えどきの春植え球根を6つご紹介しました。育ててみたい植物はありましたか?
暖地向けの春植え球根植物を寒冷地で育てたい場合は、鉢植えにして冬は屋内に取り込めば育てられますよ。
この記事を参考に、今から素敵な夏花壇の準備をしてみてください。
LIMO編集部