株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、一時+418円高まで買われる

2018年4月5日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,645円(+325円、+1.5%) 続伸
  • TOPIX 1,724.6(+18.4、+1.1%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,190.8(+8.7、+0.7%) 4日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,327、値下がり銘柄数:677、変わらず:77
  • 値上がり業種数:28、値下がり業種数:5
  • 年初来高値更新銘柄数:107、年初来安値更新銘柄数:28

東証1部の出来高は15億4,778万株、売買代金は2兆6,536億円(概算)となり、いずれも前日並みでした。NY市場の大幅続伸を受けてリスクオフモードは和らぎましたが、今週末の雇用統計発表を控えて様子見スタンスの投資家も多かったようです。それでも、売買代金は連日で2兆5,000億円を上回りました。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。寄り付きから大幅上昇となった後、前場の半ばには一時+142円高まで上昇幅を縮小しましたが、後場の序盤には一時+418円高まで買われる場面も見られました。最後はやや失速しましたが、大幅続伸で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価を大きく下回りました。これは、日経平均株価を構成する主力値嵩株の買い戻しが優勢だったことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は4日ぶり反発、売買代金は6日ぶりに1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,173万株、売買代金は923億円となり、いずれも前日より減少しました。売買代金は6日ぶりに1,000億円を割り込むなど、個人投資家の物色意欲の回復は鈍く、低調な商いだったようです。

ただ、主力銘柄の買い戻しなどにより、総合指数は4日ぶりの反発となりました。1,200ポイント回復はならなかったものの、少し明るい兆しが出てきたと言えそうです。しかし、新興市場が再び活況となるためにも、有望な物色テーマの登場が待たれます。

ファストリ株が3日連続の大幅高、マクドナルドHDなど外食株が堅調な値動き

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が3日連続の大幅高となり、ファナック(6954)、ダイキン工業(6367)、京セラ(6971)、テルモ(4543)など指数寄与度の高い主力株も大きく値を上げました。

また、三井不動産(8801)など不動産株が軒並み大幅上昇となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株も買い戻されたようです。

その他では、大型株ではありませんが、「夜マック」の好調が伝えられたマクドナルドホールディングス(2702)が年初来高値を更新し、吉野家ホールディングス(9861)も連日の高値更新になるなど、外食株の好調さが目を引きました。

一方、ソフトバンクグループ(9984)が小幅下落で3日連続の年初来安値更新となり、パナソニック(6752)も値を下げました。

また、しまむら(8227)が反落となり、ニトリホールディングス(9843)も冴えない値動きになるなど、小売株の一角が売られたようです。なお、前日に暴落した昭和電工(4004)と東海カーボン(5301)は大幅続落となりました。

新興市場では、SOU(9270)やシルバーライフ(9262)が大幅安となり、インターネットインフィニティー(6545)も大幅下落で引けました。一方、ユナイテッド(2497)が年初来高値を更新し、神戸天然物化学(6568)も大幅上昇となっています。

青山 諭志