3. 預金金利アップでNISAでの投資は必要ないのか
新NISAがお得に資産形成ができる制度であることを確認しましたが、銀行の金利が上がったことをうけてわざわざ新NISAで投資をする必要はあるのでしょうか。
銀行の預金だけで充分と考える人もいるかもしれません。
では、銀行の預金を続けた場合と新NISAで積立投資を続けた場合の資産評価額の推移をシミュレーションしてみましょう。
なお、積立金額は月3万円、預金の金利は年率0.02%、投資の金利は年率3%を前提とします。
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
3.1 月3万円の積立預金と積立投資をした場合の資産評価額
【経過年数】積立預金・積立投資
- 【5年】180万1000円・193万9000円
- 【10年】360万4000円・419万2000円
- 【15年】540万8000円・680万9000円
- 【20年】721万4000円・984万9000円
- 【30年】1083万2000円・1748万2000円
*税金は考慮しない
30年間積立を続ければ、預金と投資をした場合の資産評価額の差は665万円です。
やはり、資産を増やすためには預金よりも投資の方が効率的であることがわかります。
もちろん投資は運用利回りが事前にわかりませんが、過去の統計からすると年率3%での運用は決して難しい数字ではないでしょう。
4. 預金と投資のバランスを考えよう
本記事では、銀行預金と新NISAでの投資による資産評価額の推移をシミュレーションしました。
資産を増やすためには投資がおすすめですが、投資には当然リスクが伴います。
そのため、年齢や経済状況を考慮して、預金と投資のバランスを考えた資産形成を始めてみてください。
参考資料
苛原 寛