3月19日に日銀はマイナス金利政策の解除を決めました。
これにより、住宅ローンや銀行預金などのさまざまな金利が上がることとなります。
では、マイナス金利解除による預金金利のアップを受けて「新NISA」での投資は必要なくなるのでしょうか。
本記事では、預金金利アップ後の「銀行預金」と「新NISAでの投資」を比較します。それぞれで運用した場合の資産額の推移をシミュレーションするので参考にしてみてください。
1. 円普通預金の金利が20倍へ
日銀のマイナス金利解除を受けて、各銀行は預金金利の引き上げを実施しました。
大手銀行である三井住友銀行や三菱UFJ銀行は、円普通預金金利を年率0.001%から年率0.02%に引き上げています。
従来の金利からすると、約20倍に金利が上がったことになります。
今までは100万円預けても年間10円(税引前)しか増えなかったのが、今後は年間200円(税引前)増える計算です。
2. NISAとはどのような制度か
預金金利アップが注目される一方で、2024年1月に開始した「新NISA」での投資を検討している人や最近始めた人も多いかもしれません。
新NISAとは、非課税でお得に投資ができる制度です。
通常、投資で得た利益と配当金には約20%の税金がかかりますが、新NISAで投資をすればこの税金がかかりません。
そのため、効率よく資産形成が可能です。
また、年間360万円まで投資ができ、最大1800万円分の商品を非課税で保有できます。
一昔前であれば、預金金利が高く、リスクを背負って投資をしなくても元本保証の預金商品だけで資産を増やすことができました。
しかし、長らく超低金利時代が続き、世の中は「貯蓄から投資へ」とシフトしつつあります。
そんな中、この度のマイナス金利解除により預金金利が引き上げられました。
今後も金利アップが期待される中、リスクを伴う投資をする必要はあるのでしょうか?
その疑問を解決すべく、次章では預金と投資で資産の増え方がどれくらい異なるのかシミュレーションしていきます。