2024年3月、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」が公表されました。
こちらの資料では、各年代の貯蓄額平均や中央値等を知ることができます。
自分と同年代の周囲がどれくらい貯蓄を保有しているかを知ることで、具体的な貯蓄の目標金額を決めやすくなるでしょう。
今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、50歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。
記事後半では手取り収入からの貯蓄割合についても解説しています。今後の貯蓄について考えていきましょう。
1. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄貯蓄ゼロ(非保有)は何パーセント?
50歳代・二人以上世帯で「貯蓄ゼロ(非保有)」の人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄ゼロ(非保有)の割合
- 27.4%
1.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円以上の割合
- 11.2%
1.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1147万円
- 中央値:300万円
貯蓄ゼロ(非保有)は27.4%、貯蓄3000万円以上の世帯は11.2%となりました。
全体の約3割が貯蓄ゼロの一方で、「老後2000万円問題」を大きく上回る貯蓄3000万円以上の世帯は約1割にとどまりました。
2. 【50歳代・二人以上世帯】「貯蓄保有世帯のみ」の平均と中央値はいくら?
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。
2.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄100万円未満の割合
- 12.5%
2.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円以上の割合
- 15.5%
2.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1611万円
- 中央値:745万円
貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄3000万円以上は15.5%。
平均は1500万円を超え、中央値は700万円を超えました。
平均・中央値どちらも貯蓄非保有世帯を含んだ結果と比べて、大幅な金額増となっています。
貯蓄保有世帯は普段から堅実に貯蓄している姿勢がうかがえますね。
では、50歳代の世帯は手取り収入からどれほど貯蓄に回しているのでしょうか。
次章にて「手取り収入からの貯蓄割合」について確認しましょう。