4. 【年代別】どのくらいの年収であれば一般的なのか?

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、年齢階層別の平均年収は下記のとおりです。

年代が上がるにつれて平均給与は上昇しており、20歳代で「200〜300万円台」、30歳代で「400万円台」、40歳代「400〜500万円台」、50歳代で「500万円台」が平均的な年収となっています。

なお、男女別においては男性のほうが平均年収が高くなっており、50歳代後半で「700万円台」に到達しています。

キャリアプランにおいて「給与面」も重視して考える場合は、ご自身の年代の平均年収を目安にして、キャリアの選択ができると良いでしょう。

5. シニア世代も働く人が増加。理想のキャリアプランは?

近年「働くシニア」が増加傾向にあり、総務省の「統計からみた我が国の高齢者」では、高齢者の就業率は65〜69歳は50.8%、70〜74歳は33.5%となっています。

そんな「定年後も働く」ことが一般的になりつつある現代において、60〜70歳代の理想のキャリアプランはどのようなものが多いのでしょうか。

エン・ジャパン株式会社の「60歳代・70歳代で、どんなキャリアプランを立てていますか?」というアンケート調査に対して、「年金を補う収入を得られる会社で働きたい」という回答が最も多い結果となりました。

老後の主な収入源は「年金」となりますが、現代では年金だけで生活することが難しいのが現状です。

実際に、厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金・国民年金それぞれの平均月額は「14万3973円」「5万6316円」となっています。

年収にすると、厚生年金で「約172万円」、国民年金で「約67万円」であり、前章で紹介した年代別の平均年収よりも大幅に収入が減少することがわかります。

年金額は個人差が生じやすいため、一概に全ての人が上記の金額しか受け取れないというわけではありませんが、年金の平均額の低さから「老後も就労して生活費の補填をしよう」と考えている人が多いのだとうかがえます。

ご自身の将来の年金見込み額をしりたい方は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認してみると良いでしょう。

6. キャリアプランを立てて人生をより豊かにしよう

本記事では、20〜70歳代までの「みんなが考えるキャリアプラン」について紹介していきました。

自分の求めているキャリアを実現するためには、事前にキャリアプランを立てておくことが大切です。

この機会に一度、ご自身のキャリアの中で何を重要視するべきか、年代別に考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

太田 彩子