元々不器用で、細かなことや家事が苦手な筆者。逆に夫は細かく、些細なことに気がつき、「もっと綺麗に」と求めるタイプ。当初はそれが苦痛でした。
家事を減らして気付いたのが、「自分が夫にそう言わせていたところもある」ということです。自分で自分に完璧を求めていましたし、夫の言葉通りにもっと頑張ろうとすることで、さらに要求が増えていったように思います。
「すでに十分頑張っている」と自分で自分を認め、夫にもそう伝えました。また家事も育児も女性がやらなければいけないという決まりはありませんから、「できる人ができることをやる」「気付いた人がやりましょう」というスタンスに変えました。自分が変わることで、夫も求めるものが減ったように思います。
優先順位が明確化した
1日にやる家事と育児でどれだけ数があるのだろうとリストアップしたことがあります。その数、約40個。「夕食作り=1個」とカウントしていますから、1個1個に時間もかかります。とても1人で、1日24時間でははこなせません。
家事を減らす際に、優先順位も考えました。ちなみに1位は「子どもの心の栄養を満たす」こと。頭の栄養も体の栄養も大切ですが、それ以上に心の栄養が大切だというのが我が家の考えです。同率1位が、「心の栄養を満たすために母親である自分の心の余裕を保つこと」。1位にしても難しく、毎日試行錯誤の日々です。ですが順位を決めることで、全てを中途半端にやらず、諦めることもできるようになりました。
新年度のスタートで何かを新しく始める方もいると思いますが、やめる、減らすことを始めてみることもオススメです。様々な弊害があると思いますが、一度家事をやめる勇気を持つことも考えてみてはいかがでしょうか。
宮野 茉莉子