2. 【種類別】住宅購入の平均年齢:戸建て編

つづいて同資料より「注文住宅」「中古住宅」2種類の戸建てを購入する平均年齢を確認していきます。

2.1 戸建て(注文住宅)

注文住宅を購入する年齢の平均は、以下のとおりです。

世帯主の年齢:注文住宅の場合

引用:国土交通省住宅局「令和4年度住宅市場動向調査報告書」

注文住宅を購入する平均年齢は、43.8歳となっています。購入する世帯で多くを占めているのが30歳代の36.9%で、続いて40歳代の21.7%という結果になっており、30歳代と40歳代を合わせると、全体の約6割近くを占めている現状です。

30〜40歳代の世代は、子どもが生まれて家族が増えたり、昇進や昇給で収入が安定したりする年代です。間取りや使い勝手などを自由に決められる新築の注文住宅なら、子育てもしやすく、年齢や収入面などで金融機関からの住宅ローンも借りやすいため、新築の注文住宅を購入するタイミングとして購入する方が多いと推測されます。

2.2 戸建て(中古住宅)

既存の中古住宅を購入する年齢の平均は、以下のとおりです。

世帯主の年齢:中古住宅の場合

引用:国土交通省住宅局「令和4年度住宅市場動向調査報告書」

中古戸建を購入する平均年齢は、45.8歳と高めです。30歳代や40歳代がそれぞれ全体の約30%の割合になっている中、50歳代の割合が約2割となっています。

例えば、50歳代で中古住宅を購入する方は「残り20〜30年しか住まないため中古住宅で十分」「住宅ローンが長い期間で組みにくい」「手ごろな中古住宅を購入したい」などの理由が多いと言えます。

住宅の種類によって、購入する年齢は様々です。住宅を購入する際には、目的に合わせて自分に合う種類を選ぶようにしましょう。

3. 住宅購入は「子育ての節目」がおすすめ!

家庭環境や生活スタイルによって、ベストな住宅購入のタイミングは異なります。住宅購入を子育ての節目で行えば、子どもの成長に合わせた住宅購入が可能です。

子育てには、主に以下の3つの節目があります。

  • 生まれたとき
  • 進学したとき
  • 親元を離れるとき

それぞれ詳しく解説します。

3.1 子どもが生まれたとき

子どもが生まれるタイミングに合わせて、住宅を購入する人は多いでしょう。子育てや子どもの教育に適した環境を確保できるのが大きな理由です。

また、子どもが小さいうちはアパートなどの集合住宅では足音や泣き声で近隣に迷惑がかかります。しかし、戸建ての住宅を購入すれば、周りに対して生活音を気にせずに快適な子育てが可能です。

3.2 進学したとき

子どもが進学すると、家から学校の距離が離れているため通学が不便になる場合もあります。学校の近くに住宅を購入すれば、通学に対する負担が軽減できてスムーズな通学が可能です。

3.3 親元を離れるとき

子どもが一人暮らしや就職などで親元を離れると、家が広すぎるように感じます。子ども部屋にしていた2階の部屋を使わなくなり、使用しない無駄な部屋が増えることが懸念点です。そのため、夫婦2人が快適に暮らせる分譲マンションに住み替えれば、快適に生活できます。

4. まとめ

賃貸物件で家賃を支払いがもったいないなどの理由で、住宅を購入を検討している方は多いでしょう。

住宅関連では、2024年限定で子育て世代等の住宅ローン控除上限額が据え置きされたり、2025年からは住宅の「省エネ基準適合義務化」が進められたりなど、環境のことを考慮する必要性がたかまっています。

その他にも、様々な変化があります。住宅を購入する際には、予算や家族構成などを考慮して、自分に合う家を検討するようにしましょう。

これから住宅を購入する方は、この記事で解説した「住宅購入の平均年齢」や「住宅購入のタイミング」を、ぜひ参考にしてみてください。

参考資料

岩井 佑樹