投稿主さん「ある意味『人間とは自由だ』を感じさせられました」
ツイートの投稿主さんにお話をうかがいました。
――今回の作品を描かれた経緯をお聞かせください
現在は連載8本を抱えており、漫画家道を邁進していますが、その修行期間中にはゲームセンターアルバイトをしておりました。
その際に「接客業とは自分の予想を超えたトンデモ客が来るものだ」と痛感させられたことが現在、漫画で人間を描く礎となっております。
そのことをふいに思い出し、フィクションの「親子の会話」として構成したものです。
――今回の作品で取り上げられなかった「驚くような人」について1、2例ほどお聞かせください。
思い出にあるのは本当に色々あるのですが…。「脱衣麻雀のクレームを女性店員がいる時を狙ってしてくるおじさん」なんてのは序の口で、「三歩歩くごとに店の床につばを吐く中学生」や「ポケットの中から潰れたコンビニおにぎりを出して来て食べるよう言ってくる男性」「ゲーム機の裏にゴミ袋を投げ込む大学生」「コントローラーのボール部分を焼かれる」「トイレにエッチな本を大量に捨てていく」等…ある意味「人間とは自由だ」を感じさせられました。
――Twitterで作品を投稿されている際に、大切にしているテーマや世界観がございましたら、ご教示ください。
基本としてホラー漫画家なのですが、幽霊よりも人間を扱ったサイコものが多いため、「人間はここまでやる/やれる」を内包することが多いです。
そこに「ありえる」を感じてくださる方が多く、読者さんにとっても「ありえてしまう怖さ」を共有できているように思います。
――今回SNSで投稿が話題になったことへのご感想をお聞かせください。
リプライとして個人の体験談が多く寄せられたものが多かったのが今回、特徴的でした。それほどまでに「困った人」の対応に接客業のみなさんが頭を悩ませていると同時に、「でもいい人もいる」という書き込みにも希望を見ました。
ツイートとあわせて漫画作品もチェック!
Twitterで注目を浴びている、「接客業をしているときの『いろんな人』」をご紹介しました。
「@yohsuken」さんのTwitterでは今回ご紹介した漫画のほかにも漫画ツイートを多数投稿されています。
なお、ホラー漫画家として活動している「@yohsuken」さんは、5月12日にはホラー×風刺×論破をかけ合わせたユニークな最新作『悪魔の論破』(小学館)の単行本第一巻の発売も予定しています。
小学館の漫画サイト「やわらかスピリッツ」でも連載中なので、気になる人はそちらもあわせてチェックしてみてください。
参考資料
中沢 新