人生100年時代と言われるいま、老後(セカンドライフ)が何年続くか分からない中で将来のお金に不安を感じられる方も少なくありません。
公的年金は誰もが受け取れるものではありますが、実際自分はいくら受け取れるのかご存じでしょうか。
今回は2023年12月に厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を確認していきたいと思います。
1. 日本の公的年金「国民年金&厚生年金」の仕組み
2023年度の国民年金保険料は月額1万6520円、2024年度は月額1万6980円です。
厚生年金の保険料は、標準報酬月額や標準賞与額に保険料率を掛けた額で、現在の保険料率は18.3%です。
たとえば標準報酬月額が30万円の場合、18.3%となる5万4900円が厚生年金保険料になります。
ただし、厚生年金保険料は会社側と折半になるので、自身の給与から天引きされるのは半分の2万7450円です。
国民年金、厚生年金ともに、それぞれ高額の保険料を納めているものの、自分が加入する年金制度がどういうものか分からないという方は少なくありません。
年金は老後生活を支える大切な収入となりますので、まずは年金制度の仕組みを理解しておきましょう。
日本の公的年金制度は上図のように2階建ての構造となります。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律(年度ごとに見直し)
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが国民年金に上乗せする形で加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
このように、国民年金と厚生年金は加入対象者や保険料、年金額の決定方法などに違いがあります。
そのため、老後に受給する年金額も大きく異なります。
厚生年金においては、年金加入期間や納付額が年金額に影響するため、個人差が大きいのが特徴です。
2. 【2024年】年金支給日カレンダー!次は4月15日
公的年金は2ヶ月に1度、偶数月の15日(土日・祝祭日の場合は直前の平日)が支給日となります。
支給日に、前々月と前月分がまとめて支給されます。
年金支給日:支給対象月
- 2024年2月15日(木):2023年12月分・2024年1月分
- 2024年4月15日(月):2024年2月分・2024年3月分
- 2024年6月14日(金):2024年4月分・2024年5月分
- 2024年8月15日(木):2024年6月分・2024年7月分
- 2024年10月15日(火):2024年8月分・2024年9月分
- 2024年12月13日(金):2024年10月分・2024年11月分
現役時代の給与は、毎月振り込まれるケースがほとんどでしょう。
しかし、年金は2ヶ月分がまとめて振り込まれますので、使い過ぎないよう管理を徹底する必要があります。