3. 【預金vs投資】40歳から65歳まで「月3万円」で積立シミュレーション
今回のシミュレーションの詳細な条件は以下の通りです。さっそく結果をみていきましょう。
【シミュレーション条件】
- 積立期間:40~65歳までの25年間
- 積立額:毎月3万円
- 年利:積立預金0.01%・積立投資3%
3.1 【積立預金】シミュレーション「月3万円・年率0.01%・25年間」
- 元本:900万円
- 利息:1万1221円
- 合計:901万1221円
3.2 【積立投資】シミュレーション「月3万円・年利3%・25年間」
- 元本:900万円
- 利益:約438万円
- 合計:約1338万円
40歳から25年間、「月3万円」を積み立て、「年利3%」で運用できた場合、上記のとおり利益が約438万円で総額約1338万円まで膨らみます。
通常、利益438万円に対して約20%となる約88万円の税金がかかり、利益の手取り額は350万円となりますが、NISA口座を活用すれば、税金はいっさいかからず、438万円の利益をまるまる受け取ることができます。
しかし、ここでシミュレーションした年利3%はあくまでも一例。実際は損をする可能性もありますし、3%以上の利益を得られる可能性もあります。
どれだけ減るか、どれだけ増えるか、については残念ながらやってみないとわかりません。そのため、しっかり情報収集をして自分が納得できる金融商品を選びましょう。
4. 新NISA「月3万円・25年間」年利1~6%までシミュレーション
参考として、新NISAで「月3万円・25年間」を年利1~6%までシミュレーションした結果をみていきましょう。
4.1 「月3万円・25年間」をシミュレーション
- 年利1%:約1022万円
- 年利2%:約1166万円
- 年利3%:約1338万円
- 年利4%:約1542万円
- 年利5%:約1786万円
- 年利6%:約2079万円
上記のように、運用状況に応じて25年後の資産額が大きく変わります。
投資は、25年間、毎年◯%で運用できるといった性質のものではありません。
6%の利益を得られる運用が期待できるものは、6%の損失を被る可能性もあることを理解しておきましょう。
ただし、新NISAを利用した積立投資は、積立預金では期待できない利益を得られる可能性があります。
NISAを活用した投資以外にも、さまざまな金融商品があります。
ご意向に適したものを見つけて、効率よく資産を増やしていけると良いでしょう。
5. まとめにかえて
今回は新NISA制度の内容と、預金と比較したシミュレーションを確認しました。NISAを活用すると運用実績によっては大きな差が生まれることがわかります。
一方で、資産運用には「リスク」はつきもの。だからといって資産の全てを運用に回せば良いのかというとそうではありません。将来増えているかどうかは、誰にも断言できないのです。
自分が取るべきリスクは見極めて、正しい知識をもとに上手に資産運用と向き合っていけたら良いですね。
参考資料
山本 大樹