LIMOが2023年04月にお届けした記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2023年04月10日)
現役世代が遠い将来のプランを考えたとき、やはり気になるのが「老後の年金額」ですね。自分自身の受給見込額を「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で把握されている方も多いでしょう。
老齢年金の金額は世帯単位で把握しておくことも大切です。夫婦世帯なのか、シングル世帯なのか、また、今までの働き方や収入などによって老齢年金の受給事情は大きく異なります。
今回は年金のしくみを整理したあと、世帯構成と年金の種類によって老齢年金の受給パターンを8つに分け、それぞれの世帯の受給額を試算します。
1. 4月は年金支給月!「公的年金制度」のしくみを整理
「偶数月の15日」は公的年金の支給日です。15日が土日祝日の場合、直前の平日に前倒しされるため、2023年4月は「14日」が年金支給日となります。
前月までの2カ月分が、15日に支払われるイメージです。つまり、4月に支給される年金は「2月と3月分」というわけです。
2. 【国民年金+厚生年金】公的年金制度は「2階建て」
日本の公的年金制度について確認しましょう。公的年金は国民年金と厚生年金で構成されており、「2階建て構造」と言われています。
2.1 国民年金(1階部分)
- 加入対象:原則、日本に住む20歳から60歳未満の方
- 保険料:一律(年度ごとに見直しが行われます)
- 年金額:満額79万5000円(令和5年度の年額)✕調整率(未納期間がある場合は減額調整)
2.2 厚生年金(2階部分)
- 加入対象:主に会社員、公務員など
- 保険料:報酬比例制(毎月の報酬により決定)
- 年金額:加入期間や納付保険料により決定(国民年金の上乗せとして支給)
2階部分の厚生年金に関しては、現役時代の収入や、厚生年金加入期間により個人差が生じます。国民年金より男女差があるのも厚生年金の特徴になっています。
次では実際の受給額事情をグラフで見ていきます。