2. 【ガーデニング】シェードガーデン(日陰・半日陰の庭)でも健気に育つ植物4選

ここからは日当りの悪いお庭でも育てやすい植物をご紹介していきます。

ユニーク、キュート、エレガント、さまざまな個性を持つ植物たち。お気に入りを見つけてみませんか?

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3. 日陰でも可憐に育ちパッと目を引く 「ケマンソウ & セダム」

3.1 ケマンソウ Lamprocapnos spectabilis/ケシ科

ケマンソウ Lamprocapnos spectabilis/ケシ科

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ケマンソウ Lamprocapnos spectabilis/ケシ科

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  • 学名:Lamprocapnos spectabilis
  • 科名:ケシ科
  • 形態:多年草
  • 草丈:30~60cm程度
  • 開花期:4~5月ごろ

ハート形の提灯がつらなっているような花が可憐なケマンソウ。寺院のお堂を飾る装飾品「華鬘(けまん)」に見立ててその名がつけられました。

一度見たら忘れられないユニークな姿から、タイツリソウ(鯛釣り草)、bleeding heart(血の垂れる心臓)などの名でも呼ばれています。

もともと湿った谷間や深い森林で自生していましたが、独特で美しい花や葉に魅せられる人が増え、多く流通するようになりました。

明るい日陰を好み、寒さに強く育てやすい植物です。庭植えにする場合は落葉樹の下などやや湿った場所に植えつけるとよいでしょう。

※参考価格:600~900円(3号ポット苗)

3.2 セダム Sedum/ベンケイソウ科

Sedum /ベンケイソウ科

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セダム Sedum/ベンケイソウ科

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  • 学名:Sedum
  • 科名:ベンケイソウ科
  • 草丈:品種によって異なる
  • 開花期:品種によって異なる

日本にも数十種が自生しており、ポピュラーな存在のセダム。「虹の玉」や「玉すだれ」「ミセバヤ」など、葉の大きさや形状、カラーバリエーションも非常に豊富な多肉植物です。

とかく葉に注目されがちですが、黄色やピンクの可憐な花が咲くものもあり、私たちの目を楽しませてくれます。寄せ植え、庭のグラウンドカバーとしても利用できます。

繊細な葉の形をしていますが、とても丈夫な性質を持ちます。ただし高温多湿には弱いため、梅雨から夏にかけては雨が当たらない風通しのよい半日陰で夏越しさせましょう。

※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)

4. ふんわりやわらかな佇まい「ティアレラ & アストランティア」

4.1 ティアレラ Tiarella/ユキノシタ科

ティアレラ Tiarella/ユキノシタ科

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ティアレラ Tiarella/ユキノシタ科

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  • 学名:Tiarella
  • 科名:ユキノシタ科
  • 形態:多年草
  • 草丈:20~50cm程度
  • 開花期:4~5月ごろ

半日陰でも花と葉を楽しめるティアレラは、シェードガーデンの優等生。春から初夏にかけて咲く淡いピンクやホワイトの小花が集まった姿は、まるで打ち上げ花火のよう。スッと伸び、草丈も比較的高めなので見映えがします。

葉脈に沿って濃い赤色の筋が入っているのも特徴的で、寒さによって冬に紅葉するのも見ることができます。

もともと山間の木陰になるような林床に生えていた丈夫な性質から、半日陰になる庭の下草に利用されることが多いです。地植えならほぼ放任でも育ちます。

※参考価格:600~1200円(3号ポット苗)

4.2 アストランティア Astrantia major/セリ科

アストランティア Astrantia major/セリ科

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アストランティア Astrantia major/セリ科

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  • 学名:Astrantia major
  • 科名:セリ科
  • 形態:多年草
  • 草丈:40~80cm程度
  • 開花期:5月中旬~7月中旬ごろ

風に揺れる楚々とした姿が愛らしいアストランティア。花びらのように見える部分はガクで、中心に小さな花が半球状に集まって咲きます。

けっして派手ではありませんが、ナチュラルな風情とふんわりとした雰囲気のある美しさで、フラワーアレンジメントによく利用されるなど、とても人気が高い花です。

湿り気のある場所を好みます。できるだけ地温が上がりにくく通しのよい半日陰を選びまましょう。寒冷地では、乾燥に注意すれば場所を選ばなくても数年は植えっぱなしでよく咲いてくれます。

※参考価格:700~1100円前後(3号ポット苗)

5. スタイリッシュに変身する可能性を秘めた「日陰の庭」

たとえ日陰であっても、チョイスする植物しだいでステキなお庭になる可能性を秘めています。

是非ここでご紹介した植物をお迎えし、直射日光とはまた違うやわらかな光との相乗効果で、雰囲気のあるシェードガーデンに大変身させてみてくださいね。

LIMO編集部