LIMOが2023年04月にお届けした記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2023年04月04日)
日本中に感動を与え、MVPとして大谷翔平選手が選ばれ閉幕したWBC(ワールドベースボールクラシック)。それと同時に決勝戦の相手であるメジャーリーガー集団の年俸に驚かれた方もいるのではないでしょうか。
メジャーリーガーほどの収入があれば、将来のお金の不安などはないかもしれませんね。しかし、我々のほとんどは、何かしらの老後資金対策が必要となってくるでしょう。
今回は、一般的な夫婦世帯の年金額をみたあとに、最新版の国民年金・厚生年金の「実際の」受給額事情をながめていきたいと思います。
1. 公的年金のしくみを整理
まずは公的年金制度の仕組みを整理しましょう。
日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2つの年金制度から成り立ちます。そのため「2階建て構造」などと表現されることも多いです。
1.1 基礎年金(国民年金)
1階部分にあたるのが基礎年金です。年金制度の土台で、日本に住む20歳以上60歳未満の全員が加入対象になります。また、年金保険料は一律です。
基礎年金の加入者は、働き方によってさらに3つに分類されます。
- 第1号被保険者:自営業、20歳以上の学生など
- 第2号被保険者:会社員、公務員など
- 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養される配偶者
このうち、第2号被保険者は次に解説する厚生年金にも加入します。
1.2 厚生年金
会社員や公務員などは「基礎年金」に上乗せして「厚生年金」にも加入します。老後に受け取る老齢厚生年金の金額は、年金加入期間や納付保険料によって決まるため、個人差が生じます。
公的年金のしくみを整理したところで、次に基礎年金(国民年金)、厚生年金それぞれの受給額について見ていきましょう。