2. 憧れのホワイトカラーでピュアな花壇に!「フランネルフラワー&イベリス」
ここからは、前ページでご紹介した植物を順に解説していきます。
2.1 フランネルフラワー
- 学名:Actinotus helianthi
- 科名:セリ科
- 形態:多年草
- 草丈:30~100cm程度
- 開花期:4月~6月ごろ、9月~12月ごろ
葉や花にやわらかくて細かくてふわふわした毛が密生していているフランネルフラワー。
ネルシャツの素材である毛織物のフランネルに手触りが似ていることからその名がつきました。真っ白で清楚な花と、シルバーグリーンの葉がスタイリッシュ。
日当たりと水はけがよく、雨のかからない軒下などの場所が向いています。根が繊細で弱いので、植えつけや植え替えの際には注意して行いましょう。
※参考価格:600~800円前後(3号ポット苗)
2.2 イベリス
- 学名:Iberis
- 科名:アブラナ科
- 形態:一年草、多年草
- 草丈:10~60cm程度
- 開花期:4~6月ごろ
花の姿が愛らしいのに加え、香りもまるで砂糖菓子のように甘く愛らしいイベリス。なかでもセンペルビレンス種の「スノーボール」という品種は、株いっぱい純白のボール状の花を咲かせます。
なんといっても真っ白な姿が印象的ですが、イベリス属は40種ほどあり、ホワイト以外にもピンクや紫などの花色もあります。寄せ植えやグラウンドカバーとしても楽しめます。
日の当たるほうへ伸びていく性質を持つので、日当たりのよい場所が適しています。丈夫で育てやすいですが、一年草と多年草があるため、それぞれの品種に合った栽培方法をチェックしておきましょう。
※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
3. スタイリッシュな低木で洗練された雰囲気に!「ローズマリー&アメリカノリノキ(アメリカアジサイ)‘アナベル’」
3.1 ローズマリー
- 学名:Rosmarinus officinalis
- 科名:シソ科
- 形態:低木
- 草丈・樹高:30~200cm(品種により異なる)
- 開花期:11月~5月ごろ(品種により若干の差がある)/収穫期:4月~11月ごろ
爽やかな香りでハーブとしてもおなじみのローズマリー。はるか昔から香料として料理などに使われ、その薬効も広く知られていました。古代ギリシャでは記憶や思い出の象徴とされるほか、悪魔から守る神秘的な力をもつといわれ儀式にも用いられていたそうです。
ローズマリーの種類には、ほふく性、立ち性、そして両者の性質を兼ね備えた半ほふくせい性があり、開花期はたくさんの小さな花が咲き続けます。
花の色や葉の色もバリエーション豊か。コンテナ栽培、ハンギング仕立て、グラウンドカバーなど、育てる種類やお庭の広さによってさまざまな楽しみ方ができます。
日本の気候でよく育つ常緑低木で初心者向き。日当たりと水はけのよい土壌を好みます。日当たりがよくない場所では花つきが悪くなること、若い苗は高温多湿に弱いことに気をつけて育てましょう。
※参考価格:200~300円前後(3号ポット苗)
3.2 アメリカノリノキ(アメリカアジサイ)‘アナベル’
- 科名 : アジサイ科
- 形態:低木
- 草丈: 1~1.5m
- 開花期:6~7月
梅雨どきの風物詩で知らない人はいないであろう「アジサイ」の仲間のアナベル。北アメリカ東部原産で、近年はアメリカアジサイ‘アナベル’の名前で流通することが多くなっています。
ホワイトやダスティピンクの大きな花房で、日本原産種の一般的なアジサイよりも開花期が長いのが特徴で世界中から愛されています。
アナベルは春に伸びた枝に花を咲かせる新枝咲きなので、花が咲き終わってから2月頃までに剪定をすればその年の初夏に花が咲きます。剪定の時期を気にせず、花色の変化やドライフラワーのようになっていく様子を長く楽しむことができます。
※参考価格:2000~3000円前後(5号ポット苗)
4. まとめにかえて
今回はちょっぴり大人っぽい花々を選んでみました。どれも育てやすく、シックな雰囲気は上級者感が漂う花壇になるはず。
センスよく花壇を飾って、ガーデニングシーズンを楽しんでくださいね。
LIMO編集部