昨今の物価高騰や税負担の増加など、老後への不安は増すばかりです。

貯蓄や資産運用などによる自助努力が求められる中、実際に老後を迎えているシニア世代の方々は、どのくらいの準備ができているのでしょうか。

そこで今回は、金融広報中央委員会が2024年3月に公表した最新の「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに、60歳代と70歳代の平均貯蓄額を表にまとめました。

シニア世代の貯蓄事情も参考にしながら、貯蓄計画を立ててみてはいかがでしょうか。

1. 【早見表】60歳代と70歳代の平均貯蓄額

1.1 二人以上世帯の平均貯蓄額の一覧

<60歳代>

  • 金融資産非保有:21.0%
  • 100万円未満:5.9%
  • 100~200万円未満:4.5%
  • 200~300万円未満:4.3%
  • 300~400万円未満:3.0%
  • 400~500万円未満:1.9%
  • 500~700万円未満:7.2%
  • 700~1000万円未満:6.7%
  • 1000~1500万円未満:6.8%
  • 1500~2000万円未満:5.4%
  • 2000~3000万円未満:9.5%
  • 3000万円以上:20.5%
  • 平均値:2026万円
  • 中央値:700万円
     

<70歳代>

  • 金融資産非保有:19.2%
  • 100万円未満:5.6%
  • 100~200万円未満:5.1%
  • 200~300万円未満:4.3%
  • 300~400万円未満:4.7%
  • 400~500万円未満:2.5%
  • 500~700万円未満:6.2%
  • 700~1000万円未満:5.8%
  • 1000~1500万円未満:10.2%
  • 1500~2000万円未満:6.6%
  • 2000~3000万円未満:7.4%
  • 3000万円以上:19.7%
  • 平均値:1757万円
  • 中央値:700万円

二人以上世帯の平均値は、60歳代で2026万円、70歳代で1757万円となっています。より実態に近い中央値を見ると、どちらの世代も700万円とのことでした。

1.2 単身世帯の平均貯蓄額の一覧

<60歳代>

  • 金融資産非保有:33.3%
  • 100万円未満:8.5%
  • 100~200万円未満:4.7%
  • 200~300万円未満:2.8%
  • 300~400万円未満:4.3%
  • 400~500万円未満:2.4%
  • 500~700万円未満:3.5%
  • 700~1000万円未満:2.8%
  • 1000~1500万円未満:6.6%
  • 1500~2000万円未満:4.5%
  • 2000~3000万円未満:8.0%
  • 3000万円以上:15.1%
  • 平均値:1468万円
  • 中央値:210万円

 

<70歳代>

  • 金融資産非保有:26.7%
  • 100万円未満:5.8%
  • 100~200万円未満:4.3%
  • 200~300万円未満:4.1%
  • 300~400万円未満:3.3%
  • 400~500万円未満:2.5%
  • 500~700万円未満:6.6%
  • 700~1000万円未満:5.1%
  • 1000~1500万円未満:8.6%
  • 1500~2000万円未満:5.3%
  • 2000~3000万円未満:8.2%
  • 3000万円以上:17.3%
  • 平均値:1529万円
  • 中央値:500万円

単身世帯の平均値は、60歳代で1468万円、70歳代で1529万円となっています。

より実態に近い中央値を見ると、60歳代で210万円、70歳代で500万円とのことでした。

2. 【早見表】60歳代と70歳代の種類別金融商品保有額

2.1 二人以上世帯の種類別金融商品保有額の一覧

<60歳代>

  • 金融資産保有額:2026万円
  • 預貯金:885万円
  • うち定期性預貯金:438万円
  • 金銭信託:12万円
  • 生命保険:207万円
  • 損害保険:33万円
  • 個人年金保険:144万円
  • 債券:96万円
  • 株式:407万円
  • 投資信託:190万円
  • 財形貯蓄:20万円
  • その他金融商品:31万円
     

<70歳代>

  • 金融資産保有額:1757万円
  • 預貯金:774万円
  • うち定期性預貯金:446万円
  • 金銭信託:25万円
  • 生命保険:199万円
  • 損害保険:27万円
  • 個人年金保険:74万円
  • 債券:110万円
  • 株式:369万円
  • 投資信託:153万円
  • 財形貯蓄:4万円
  • その他金融商品:21万円

2.2 単身世帯の種類別金融商品保有額の一覧

<60歳代>

  • 金融資産保有額:1468万円
  • 預貯金:637万円
  • うち定期性預貯金:310万円
  • 金銭信託:11万円
  • 生命保険:91万円
  • 損害保険:11万円
  • 個人年金保険:119万円
  • 債券:81万円
  • 株式:301万円
  • 投資信託:171万円
  • 財形貯蓄:19万円
  • その他金融商品:27万円


<70歳代>

  • 金融資産保有額:1529万円
  • 預貯金:676万円
  • うち定期性預貯金:378万円
  • 金銭信託:9万円
  • 生命保険:181万円
  • 損害保険:23万円
  • 個人年金保険:50万円
  • 債券:97万円
  • 株式:311万円
  • 投資信託:166万円
  • 財形貯蓄:2万円
  • その他金融商品:14万円


各世帯の種類別金融商品保有額を見ると、最も多くの割合を占めているのは預貯金となっていますが、保険や金融商品の保有割合も多いことがわかります。

ただし、平均値を押し上げているのは資産3000万円以上を有するアッパーマス層以上の世帯と推測されるので、参考程度に留めておきましょう。

3. 貯蓄ゼロで老後を迎えるのは現実的ではない

今回は、シニア世代の平均貯蓄額や種類別の金融商品保有額について早見表を作成しました。

平均値を見ると、ある程度は老後への備えができているようにも思えますが、そもそも金融商品を保有していない世帯が2~3割程度存在します。

昨今の物価高騰や税負担の増加などを考えれば、貯蓄ゼロで老後を迎えるのは現実的ではありません。

まずは家計収支の把握や見直しから始め、老後に向けて早めに準備を始めておくことが大切です。

参考資料