大学生の就職活動でもあることですが、転職活動ですぐに決まる人と決まらない人がいます。それはなぜなのか、元ヘッドハンターで多くの転職者を見てきた人物に、転職がすぐに決まらない人の特徴を聞きました。すると、応募者に共通する、ある特徴が採用側を不安にさせるようです。

その1:自己評価が高く、市場価値に見合わない

転職者を求めている企業は、採用しようとする人物が現場でどのように活躍するかを常にイメージしています。そのイメージと応募者がうまくマッチすることが必要です。

元ヘッドハンターのA氏はこういいます。

「転職では、謙虚でありつつも自己評価を低くし過ぎないことが重要です。ただ、自己評価が高すぎると採用側の予算と見合わないことがあります。自己評価をする際には、採用する側が納得できるような実力の根拠を示す準備が必要です」

「私はすごいんです」という前に、客観的に自分を評価しているというスタンスと、それを裏付ける材料の準備が必要といえるでしょう。

その2:義務よりも権利にこだわる

採用する側の企業は予算の範囲内で可能な限り有能な人材を見つけたいと考えています。

企業側からしてみれば、希望するような有能な人材が来てくれるのであれば、応募者の権利に関して多少譲歩してもよいと思うこともあるでしょう。

ところが、どれだけ優秀な人材でも、会社に勤務することで発生する義務より権利のほうにこだわり過ぎると、好意的には受け止められないでしょう。

会社は組織であり、現場はチームで動いています。あまりにも権利を主張して職場の雰囲気を壊すような、また一緒に働くチームに悪影響を及ぼしかねない人物は敬遠されがちだといえます。

その3:笑顔が少ない

A氏はこういいます。

「笑顔が少ないとか、性格が暗いように見えるというのは、印象に基づくものではありますが、応募者を落とす理由として最も多かったような気がします」