【老齢年金の一覧表】60歳～69歳と70歳～79歳の「厚生年金・国民年金」は月額平均でいくらか 60歳以降も働きたい人は多い結果に

3. 【老齢年金の一覧表】70歳～79歳「厚生年金と国民年金」の平均年金月額はいくら？

続いて同資料より、70歳～79歳の「厚生年金と国民年金」の平均年金月額を見ていきましょう。

70歳代の厚生年金額

70歳代の国民年金額

どの年代でも、国民年金の平均は月5万円台となりました。たとえば夫婦であっても、夫婦ともに国民年金であれば年金月額は約11万円になります。

一方で厚生年金の場合、平均は月14万円台です。わずかではありますが、年齢があがるほど年金額が高まる傾向にあります。

先ほど年齢別の平均年金月額をみましたが、最後に全年齢での平均年金月額も確認しましょう。

厚生年金の平均額（全年齢）

※国民年金部分を含む

全体では60歳代・70歳代と同じく月14万円台となりました。また、男女別に見ると約6万円の差があります。

これは女性の方が男性に比べて賃金が低いことや、育児や介護などライフイベントで働き方が変わりやすいことなどが理由と考えられます。

今後は男女差が徐々に埋まっていくでしょう。

ただし、働き方が多様化する現代において、個人差は今後も続いていくことが考えられます。

国民年金の平均額（全年齢）

国民年金の平均月額は5万円台で男女差はありませんでした。

またグラフをみる限り、6万円～7万円を受給している人が最も多いようです。

内閣府の資料では、「何歳まで仕事をしたいか、またはしたか」という問いに対し、「61歳～65歳」と回答した人28.5％でもっとも多い結果となりました。

老後も働く理由は人それぞれです。環境や健康が許す限り、働き続けることを望む人も多いでしょう。

一方で、リタイアして余裕のある老後を叶えたいという方は、年金だけでその生活が送れるのかしっかり考える必要があります。

まずは自分自身の年金受給予定額について、ねんきん定期便やねんきんネットを確認しましょう。

公的年金だけで足りない場合には、「公的年金を増やす」「私的年金を増やす」「長く働き続ける」「貯蓄をする」「資産運用をする」などさまざまな選択肢から、老後資金対策をおこなうことが大切です。

太田彩子