2. 保険料率を都道府県ごとに確認
都道府県ごとに、協会けんぽの保険料率が2024年度からどう変わるのか確認しましょう。
2.1 保険料率を引き上げる都道府県
保険料率を引き上げる都道府県は、以下の通りです。
- 福島県:0.06%引き上げ
- 群馬県:0.05%引き上げ
- 新潟県:0.02%引き上げ
- 富山県:0.05%引き上げ
- 石川県:0.28%引き上げ
- 福井県:0.16%引き上げ
- 山梨県:0.27%引き上げ
- 長野県:0.06%引き上げ
- 岐阜県:0.11%引き上げ
- 静岡県:0.10%引き上げ
- 愛知県:0.01%引き上げ
- 三重県:0.13%引き上げ
- 滋賀県:0.04%引き上げ
- 京都府:0.04%引き上げ
- 大阪府:0.05%引き上げ
- 兵庫県:0.01%引き上げ
- 奈良県:0.08%引き上げ
- 和歌山県:0.06%引き上げ
- 広島県:0.03%引き上げ
- 山口県:0.24%引き上げ
- 香川県:0.10%引き上げ
- 愛媛県:0.02%引き上げ
- 大分県:0.05%引き上げ
- 宮崎県:0.09%引き上げ
保険料率を引き上げたのは、24の府県でした。
では、保険料率を据え置いた都道府県を確認しましょう。
2.2 保険料率を据え置く都道府県
保険料率を据え置いた都道府県は、神奈川県のみでした。
保険料率は、2023年度と同じく10.02%です。
2.3 保険料率を引き下げる都道府県
保険料率を引き下げた都道府県は、以下の通りです。
- 北海道:0.08%引き下げ
- 青森県:0.3%引き下げ
- 岩手県:0.14%引き下げ
- 宮城県:0.04%引き下げ
- 秋田県:0.01%引き下げ
- 山形県:0.14%引き下げ
- 茨城県:0.07%引き下げ
- 栃木県:0.17%引き下げ
- 埼玉県:0.04%引き下げ
- 千葉県:0.1%引き下げ
- 東京都:0.02%引き下げ
- 鳥取県:0.14%引き下げ
- 島根県:0.34%引き下げ
- 岡山県:0.05%引き下げ
- 徳島県:0.06%引き下げ
- 高知県:0.21%引き下げ
- 福岡県:0.01%引き下げ
- 佐賀県:0.09%引き下げ
- 長崎県:0.04%引き下げ
- 熊本県:0.02%引き下げ
- 鹿児島県:0.13%引き下げ
- 沖縄県:0.37%引き下げ
22道都県で保険料率が引き下げられる見通しです。
以上から、2024年度から健康保険料率は24の府県で引き上げられ、据え置きは1県、22道都県で引き下げられます。
健康保険料は4月に納付する分から変わるので、保険料が変わったと感じたら、改定された料率で徴収が始まったと認識しましょう。
3. 社会保険料の負担は増加が続く
国民健康保険は3年連続で増加する見通しです。
健康保険料のみならず、社会保険料の負担割合は、徐々に増加している現状があります。
財務省が発表している「国民負担率」をみると、2023年における社会保障の負担率は、18.7%となる見通しです。
10年前の2013年は16.9%、20年前の2003年は13.6%と、徐々に負担率は増加しています。
4. 社会保障における今後の改定にも注目
2026年4月からは、異次元の少子化対策の財源として利用される「支援金制度」も始まります。
支援金制度は、健康保険料とあわせて徴収する予定なので、今後も負担が増す見通しです。
健康保険料や介護保険料といった社会保険料が増加すると、私たちの手取りが減少する原因にもなり、生活を圧迫するでしょう。
引き続き、制度の改定や負担の増加といったテーマについては、注目が集まります。
参考資料
川辺 拓也