2. 【60歳代・二人以上世帯】平均貯蓄2000万円超え!「貯蓄保有世帯のみ」の平均貯蓄額と中央値を調査

次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。

60歳代・二人以上世帯の貯蓄円グラフ

60歳代・二人以上世帯の貯蓄円グラフ

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」をもとにLIMO編集部作成

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

2.1 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円以上の割合

  • 25.6%

2.2 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:2317万円
  • 中央値:1270万円

貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄3000万円以上は25.6%。

平均は2000万円を超え、中央値は1000万円を超えました。

貯蓄保有世帯では、多くの世帯が1000万円程度は備えがある状況だとわかります。

3. 貯蓄が足りないと感じたなら今からでも資産形成を

これまで60歳代以上の二人以上世帯における「貯蓄額が3000万円以上の割合」やその平均・中央値を確認してきました。

貯蓄額は各家庭により千差万別です。貯蓄が難しい状況にある人でも、コツコツと貯蓄習慣を身につけることが重要です。

例えば、給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活する「先取り貯金」は有効です。毎月一定額を貯蓄することで、計画的に資金を積み立てることができます。

また、預貯金だけでなく、投資信託などの運用も資産形成に効果的です。

2024年は新たなNISA制度が導入されました。貯蓄の一部を新NISA制度を利用して積み立て投資に回すことも一つの選択肢です。

ただし、資産運用にはリスクが伴いますので、事前の情報収集や勉強が不可欠です。

自身に合った貯蓄方法を検討し、将来に備える準備を整えましょう。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

参考資料

中本 智恵