年金だけに頼らない老後対策には何があるのか
1月20日に厚生労働省が公表した2023年度の年金額の例によると、平均的な収入だった夫と専業主婦が受け取る厚生年金の合計は月額22万4482円です。
しかし、年金から天引きされるお金があると考えると、年金だけで暮らすことが難しいと感じる方もいるでしょう。
実際、多くの高齢者は100%年金だけで生活するのではなく、貯蓄を切り崩したり働いたりして補填しています。
年金以外の何らかの収入源や貯蓄が必要になるでしょう。
年金の金額はプラス改定になったのものの、物価上昇には追いつけず実質は目減りになります。
そのように減少傾向にありますが、税金や社会保険料は増加傾向にあります。少ない年金から引かれるお金が大きいとなれば、老後の貯蓄がある程度必要といえます。
貯蓄だけでなく、年金の3階部分を検討してみてもいいでしょう。民間の個人年金保険、あるいはiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)なども選択肢の一つです。
まずは今後のマネープランをじっくり考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2022年12月)
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」
- 日本年金機構「Q.年金から所得税および復興特別所得税が源泉徴収される対象となる人は、どのような人でしょうか。」
太田 彩子