本来、ひな祭りは主役、家族問わず着物で楽しむ行事。子どもや孫のために、可愛い着物や被布を揃えたいものです。

しかし、着用の機会が少ないことから、リサイクルショップに売却する方も多いのではないでしょうか。着物の売却は、二束三文にしかならない場合がほとんどです。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。

そこで、本記事ではひな祭り用に購入した着物が二束三文になってしまう理由に着目。さまざまな角度から、着物の買取価格が安くなってしまう理由を紹介します。

1. ひな祭りに着物は定番

ひな祭りと着物の関係性

ひな祭りはもともとは、年齢・性別を関係なく邪気払いをする行事。主役の衣装は着物と赤い被布が定番。

出所:筆者作成

女の子の健やかな成長と幸せを願う「ひな祭り」。もともとは上巳の節句、桃の節句と呼ばれ、年齢・性別を関係なく邪気払いをする行事でした。ひな人形も、主役も、家族も着物を着てお祝いするのが、本来の楽しみ方です。

初節句では、主役の衣装は着物と赤い被布が定番です。可愛らしく仕立ててあげて、いい思い出を残してあげましょう。家族は主役を一層引き立てるコーディネートをしたいところ。控えめでも、華やかな準礼服でおしゃれに祝ってあげたいですね。

とはいえ、ひな祭りで用いるような着物は、いい値段がする上、管理が大変です。そのような背景から、レンタルを利用する方や、着物を着ないで楽しむ方も増えてきました。せっかく購入した着物を売却したいと感じている方も少なからずいるのが現実です。