LIMOが2023年下半期にお届けした記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2023年3月15日)
ガーデナーにとって憧れの庭と言えばイングリッシュガーデン。イギリス発祥の庭園形式で、庭に自然の風景をそのまま再現した庭です。
今回は自宅の庭にイングリッシュガーデンを作るコツを紹介します。夏が猛暑になる日本の気候に合ったオススメの植物も見ていきましょう。
イングリッシュガーデンの特徴は?
19世紀のイギリスではそれまでの幾何学的に整った庭ではなく、周りにある自然の風景美を取り入れた「コテージガーデン」が広まりました。このナチュラルスタイルの庭がイングリッシュガーデンと呼ばれるものです。
イギリスの田園風景を再現した庭には、樹木や草花がランダムに植栽され、池や小径も作られています。観賞用の美しい花だけでなく、食用になる野菜やハーブもあり、生活に密着した庭と言えるでしょう。
イングリッシュガーデンを作るコツ
花壇をボーダーガーデンにする
「ボーダーガーデン」とは家の壁や塀に沿って作られた縦長の花壇や、小径に沿って両側に長く続く帯状の花壇。イングリッシュガーデンでよく見られる手法です。
手前には背丈の低い品種、奥になるほど背丈の高い品種を配置しましょう。植物の高低差を利用することで、奥行きがあり立体的な庭になります。
草姿の違いを利用する
シャープに尖った葉や丸い葉、縦に伸びてスリムなタイプや丸くこんもりと広がるタイプなど、植物の草姿は多種多様。ツルを絡ませながら伸びるツル性植物や、地面をほふくしながら広がるグランドカバーもあります。
さまざまな草姿や生育の特徴が異なる植物を組み合わせることで、変化のある風景になりナチュラル感も演出できます。
多年草を多めに植栽する
多年草は一度植えるとそのまま植えっぱなしでも毎年繰り返して咲く植物。季節ごとに楽しめる味わいがあり、野趣あふれる花姿です。けっして主張し過ぎないので、周りの花と調和しやすいのも魅力。
多年草のみではやや彩りに欠けるという場合は、ところどころに季節の一年草を植え込むと華やかさを添えてくれるでしょう。
自然素材のエクステリアを使う
フェンスや花壇、庭の小径などのエステリアは、木材や天然石などの自然素材を使うのが基本です。耐久性を考慮してレンガやスチール素材も使いますが、プラスチックはできるだけ避けましょう。
ガーデンアイテムを置く
庭に木製のベンチや鳥が水浴びできるバードバスなどを置くと、庭のワンポイントとして役立ちます。ブリキ製のジョウロやアンティーク調のガーデン用具もオシャレな小物に。
動物や小鳥など陶器や石材で作られたオブジェを置いて、自然の森のような雰囲気を演出するのもよいでしょう。