1. 日経平均は終値ベースで史上最高値を更新
2024年2月22日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比836円52銭高の3万9098円68銭となりました。終値ベースでバブル経済期の1989年12月29日に付けた3万8915円を上回りました。
前日に発表された米半導体大手のエヌビディアが好決算だったことから、アドバンテスト、東京エレクトロン、SCREENホールディングス、さらにソフトバンクグループなど日本の半導体関連にも買いが広がりました。一時、1ドル=151円台を付けるなど、円安・ドル高傾向になっていることから、自動車、機械など輸出関連銘柄も買われました。
今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比62ドル42セント高の3万9131ドル53セントで終えています。3日間続伸で過去最高値を更新しました。日本株も週初から底堅い展開になることが期待されます。今年に入ってからすでに5600円以上上昇していることから利益確定売りも出やすいところです。若干の調整もあるかもしれません。しかし、目線は上に持ち、一段高に期待していいと思います。
バブル経済期はまさにバブルでしたが、今回は企業の好業績などの裏付けがあります。また、東京証券取引所がPBR(株価純資産倍率)1倍割れの上場企業に対応を促すなど、国を挙げての取り組みも進んでいます。新NISAスタートも追い風になるでしょう。
29日には1月の米個人消費支出(PCE)が発表されます。3月1日には2月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が発表されます。いずれも米経済の強さが確認される結果になれば円が売られドルが買われる動きになります。ただし、23日のニューヨーク外国為替市場で1ドル=150円50~60銭と円安・ドル高傾向が続いていることから、口先介入も含めた為替介入が警戒されるところです。急な値動きに注意が必要です。