2024年2月に公表された統計資料によると、老後の生活を不安視する方は約77.9%もいます。
一方で、「それほど心配していない」と感じている方の多くは、金融資産がすでにある方や資産形成の準備を進めている方という集計結果に。
早くから貯蓄や投資を進めるのが、安心して老後を迎えるためのコツといえます。
1. 老後の生活を心配する人は多い
金融広報中央委員会は、単身世帯に対する「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」を2024年2月に公表しました。
こちらによると、単身世帯のうち老後の生活を心配している人はおよそ77.9%にのぼり、そのうち約45.3%は「非常に心配である」と回答しています。
- それほど心配していない:22.1%
- 多少心配である:32.6%
- 非常に心配である:45.3%
ちなみに全体の22.1%にあたる「それほど心配していない」方が、心配していないという理由の内訳は次の通りです。
- 年金や保険があるから:44.7%
- 十分な金融資産があるから:33.0%
- 十分な金融資産はないが、老後に備えて着々と準備(貯蓄など)しているから:18.5%
- 生活の見通しが立たないほど物価が上昇するとは考えられないから:10.0%
- 退職一時金があるから:6.5%
- 不動産収入が見込めるから:5.4%
- 再就職などにより収入が得られる見込みがあるから:3.4%
- 親などからの遺産が見込まれるから:3.4%
- こどもなどからの援助が期待できるから:0.9%
- その他:25.7%
年金や保険で充分な生活資金を維持できる、もしくはすでに充分な金融資産を築いている方が多くを占めました。
また「その他」を除くと、「着々と準備している」という理由が3番手となりました。
やはり、老後に向けた備えがすでに完了している方、進めている方が、あまり不安を感じずに生活しているという実態があります。