2. 【年収】最新・都道府県別「平均年収ランキング(二人以上世帯)」の結果一覧
「年収が高ければ貯蓄もできるのでは?」という見解や意見もあるでしょう。
同資料の「県庁所在市別の収入ランキング」をもとに、都道府県別の二人世帯以上の平均収入を確認していきましょう。
先ほどご確認いただいた貯蓄額ランキング上位は、愛知県・兵庫県・神奈川県でしたが、平均年収ランキング上位は埼玉県・東京都・神奈川県です。
一方、最も平均収入が少ない都道府県は、貯蓄額と同様に507万円の「沖縄県」。平均収入1位であった埼玉県との差は300万円ほどでした。
3. 「貯蓄額」と「年収」の関係性:都道府県別にチェック!
- 1位:愛知県 平均貯蓄2659万円 平均年収733万円(4位)
- 2位:兵庫県 平均貯蓄2582万円 平均年収672万円(8位)
- 3位:神奈川県 平均貯蓄2461万円 平均年収734万円(3位)
- 4位:埼玉県 平均貯蓄2351万円 平均年収832万円(1位)
- 5位:滋賀県 平均貯蓄2310万円 平均年収683万円(5位)
- 6位:富山県 平均貯蓄2309万円 平均年収645万円(13位)
- 7位:千葉県 平均貯蓄2256万円 平均年収650万円(12位)
- 8位:東京都 平均貯蓄2226万円 平均年収756万円(2位)
- 9位:石川県 平均貯蓄2213万円 平均年収661万円(10位)
- 10位:奈良県 平均貯蓄2199万円 平均年収628万円(20位)
双方の結果を見比べると、貯蓄額と年収が必ずしも一致しているとは言い切れません。
しかし、平均貯蓄ランキング上位に入る「愛知県」「兵庫県」「神奈川県」は、平均収入においても10位以内にランクインしており、堅実に貯蓄している世帯が多いことがうかがえます。
4. 物価上昇などの波に負けない、老後に向けた計画的な資産形成を
今回の、47都道府県「平均貯蓄額」と「平均年収」ランキングをみて、首都圏が上位にかたまっておらず意外に思われた方もいるかもしれません。
現代では、首都圏だけではなく各地で物価が上昇しています。流動的な年金が収入の軸となる老後を考えると、なるべく早めの対策が必要といえるでしょう。
最近ではiDeCoやNISAといった、少額から積み立てられる制度が整ってきています。ただし、資産運用にはリスクも存在するので注意が必要です。
まずはご自身の老後を想像しながら、ご自身に合った運用方法を探してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数全国 2024年(令和6年)1月分」
- 国税庁「令和4年 民間給与実態統計調査」
- 総務省「令和3年度都道府県財務指数表 - 第6 都道府県別主要指数の比較表 1. 概要 第2表 財政力指数」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年平均結果-(二人以上の世帯)」
西村 翼