【特養などの老人ホーム】うちの親に合う介護施設を選ぶ「5つの鉄則」現役ケアマネが教えます
<一覧表つき>老人ホームの種類別特徴も整理
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老人ホームは、大切な家族が長い時間を過ごす大切な場所です。
しかし介護施設の種類は様々で、「自分の親に、どの施設が合っているのか分からない」と感じている方もおられるかもしれません。
そこで今回は、自分の親に合った介護施設を見つけるための「5つの鉄則」を紹介します。
1. 【鉄則その1】まずは希望する条件を明確にする
多くの老人ホームから自分の親に合った施設を選ぶためには、まず希望する条件を明確にする必要があります。具体的には、以下の3つについて確認していきましょう。
1.1 入居する目的・時期
本人や家族が希望する生活スタイルや介護度、認知症の有無によって、入居する目的は様々です。どんなサービスが必要なのかを、本人や家族で整理しておく必要があります。
例えば、認知症の症状があって細やかな介護を希望する人もいれば、思い切りイベントや趣味活動を楽しみたい人もいます。どのような施設を希望するかを、本人や家族が共有することが重要です。
また希望する入居時期についても明確にしておきます。数年先でもよいのか、今すぐなのか、家族間でも意見が分かれることも多いです。できるだけ、お互いの希望を共有しておきましょう。
1.2 費用
本人や家族の資産・経済状況を整理することも大切です。予算オーバーの施設に無理して入所すると、支払いに困って退去を余儀なくされるかもしれません。 お金の話は家族間でも気まずいものです。しかし施設の申し込みをスムーズにするためには、大まかな予算を確認しておきましょう。
1.3 立地
自宅から近い施設を選ぶことは、重要な要素の一つです。本人が安心感を持てるだけでなく、家族や知人が面会に来やすいというメリットがあります。
また自宅から離れた施設であっても、家族の居住地に近い場合は、緊急時にも迅速に対応できるので安心です。
他にも、公共交通機関の利便性や、近隣にスーパーや公園などの生活施設が整っているかどうかを確認しておくとよいでしょう。
執筆者
介護支援専門員(ケアマネジャー)兼Webライター。保有資格は、介護福祉士、認知症ケア専門士、第一種衛生管理者。介護施設長の経験を活かして、利用者や家族、スタッフに寄り添う記事を作成するのが得意。 元塾講師であり、介護職員初任者研修の講師も務める。介護職向けブログ「介護資格とスキル研究所」を運営。「分かりやすく人に伝える」をモットーに活動中。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム
LIMO編集部記者
株式会社ナビゲータープラットフォームコンテンツ編成本部コンテンツディレクション室所属。1989年生まれ。群馬県出身。くらしとお金の経済メディア「LIMO」にて、世の中で話題になっている出来事のニュース解説記事の編集・執筆に従事した後、現在は厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、貯蓄、資産運用、貯蓄、NISA、iDeCo、住宅ローン、FX、為替相場等の記事制作支援を担当。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP3級)保有。
東京都世田谷区の訪問介護事業所「そらしーど三茶」訪問介護職員、地域情報サイト「Jタウンネット」編集記者、老人ホーム検索サイト「みんなの介護」編集者、おすすめ情報サービス「mybest」編集者を経て、現職。これまでに地域情報の取材記事制作や異業種からの介護業界への転職を題材とした漫画企画の立ち上げ、金融・サービス・生活雑貨など多岐に渡るジャンルの記事の編集業務などに携わる。
早稲田大学文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系卒業。学部では戯曲・研究創作ゼミに所属し、主に英米の劇作家の作品を耽読。早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース中途退学。準修士(ジャーナリズム)。大学院では精神医療の現場にてアートセラピーの実践者を取材し、ルポの執筆を行う。介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修修了。(2024年3月12日更新)