3. 保険加入において踏まえておくべきポイント
自分にとって適切な保険を選ぶには、以下のポイントを踏まえて準備してください。
- 自分に必要な保障内容を考える
- 保険期間や保険料を適切に設定する
- 事前に加入できるか目安を確認する
それぞれのポイントについて解説します。
3.1 自分に必要な保障内容を考える
世帯や資産の状況を踏まえて、どのようなリスクに備えておくべきかを考えることが重要です。
独身の場合、配偶者や子供がいる場合など、世帯の状況でどの保障を優先すべきか変わります。
独身の場合は、公的医療保険では補えない治療費や身辺整理資金の確保が必要です。
配偶者や子どもがいる世帯では、病気の治療が長引いた場合の収入補てんや、家計を圧迫させない準備が必要になります。
必要な保障によって、準備するべき保険商品も異なるので、どのような保障が必要かよく把握しておきましょう。
3.2 保険期間や保険料を適切に設定する
必要な保障が分かれば、保険期間や保険料とのバランスを考えましょう。
特に、定年後に収入が減ることも想定して、保険料が高くなり過ぎないように準備すると良いでしょう。
また、途中で保険料が上がる更新タイプの保険は、保険料が高くなって払えず、途中解約をしてしまう可能性があります。
そのため、必要な期間は保険料が上がらずに保障を準備できる商品を中心に検討すると良いでしょう。
以上から、保障と保険料のバランスを見ながら準備してください。
3.3 事前に加入できるか目安を確認する
要精密検査の指摘を受けている場合をはじめ、保険に加入できるかは健康状態を確認して、加入できるか目安を確認しておきましょう。
健康診断の指摘された以外の健康状況によっては、新たに保険の契約ができない可能性があります。
すでに何らかの病気を患って治療を始めている場合など、ありのままを担当者に申告して、事前に加入できるか目安を確認してもらいましょう。
ただし、保険の募集人は告知受領権がないので、実際には申し込んでみないとわかりません。
また、同じ商品でも保険会社によって引受の基準も異なるので、複数の商品を見比べておくことも重要です。
4. 要精密検査があっても保険に加入できる可能性はある
保険会社によって引受基準は異なりますが、要精密検査の指摘を受けても保険に加入できる場合があります。
一般的には、要精密検査の指摘を受けていても、精密検査の結果が異常なければ加入できる可能性があります。
また、引受基準緩和型保険や無選択型保険は、精密検査の指摘があっても加入しやすい保険なので、並行して加入できる商品を検討しておくと良いでしょう。
参考資料
川辺 拓也