3. 国家公務員の給与はいくら?
では、国家公務員の給与事情はどうなのでしょうか。内閣官房内閣人事局が公表した「国家公務員の給与(令和5年版)」から見ていきましょう。
一般職給与法が適用される一般職は、現在28万2000人。
このうち月給例として「行政職俸給表(一)(平均42.7歳)平均」は次のとおり示されています。
3.1 行政職俸給表(一)の月給例
- 俸給:32万3711円
- 地域手当・広域異動手当:4万3644円
- 俸給の特別調整額(管理職手当):1万2655円
- 扶養手当:8852円
- 住居手当:7129円
- 単身赴任手当等:9058円
合 計 40万5049円
こちらに加え、ボーナスが年間4.4ヶ月分あります。
実際には職務の級(1級~10級)と号俸(1~125)から成る俸給表にて給与額が決まります。
なお、指定職(事務次官や本府庁の局長などの官職を占める職員)等になると俸給月額はぐっと上がります。
3.2 参考)代表官職や特別職職員の月給例
- 本府省の局次長、部長、審議官、外局の次長(号俸1):70万6000円
- 本府省の局長(号俸5):96万5000円
- 国務大臣:146万6000円
- 国家公安委員会委員等:117万5000円
4. 自分自身で老後に備える時代に
公務員の方の退職金や給与事情を見ていかがだったでしょうか。現時点の退職金は、会社員より公務員の方が安心感は強いかもしれません。
しかし、10年後、20年後の退職金制度がどうなっているかはわかりません。不安を感じた場合はやはり自助努力も必要です。
貯金だけでなく、新NISA制度やiDeCoの活用を検討してみるのもひとつでしょう。
企業や制度に頼るだけではなく、なんとなく使ってしまう1万円や2万円を運用や投資に回して、自分自身でしっかりと老後の資産を形成していくことも大切です。
2024年はまだ始まったばかりです。老後に向けて一歩踏み込んでみることをおすすめします。
参考資料
杉田 有毅