株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、“閑散に売りなし”を如実に表す

2018年2月23日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,892円(+156円、+0.7%) 反発
  • TOPIX 1,760.5(+14.3、+0.8%) 4日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,216.0(+9.7、+0.8%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,562、値下がり銘柄数:455、変わらず:50
  • 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
  • 年初来高値更新銘柄数:56、年初来安値更新銘柄数:4

東証1部の出来高は11億9,800万株、売買代金は2兆2,514億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。NY市場の反発を好感した動きはあったものの、依然として模様眺めに徹する投資家は多く、低調な商いとなったようです。

出来高は今年最低となり、売買代金も今年2番目に低い結果となりました。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。前場の序盤には一時+5円高と伸び悩みましたが、後場に入ってから上げ幅を拡大し、終盤には一時+166円高まで上昇する場面も見られました。

結果的に反発とはなりましたが、“閑散に売りなし”という相場格言を表した形になっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで反発となりました。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は11日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,417万株、売買代金は699億円となり、いずれも前日並みでした。新興市場でも模様眺めムードが強まったようであり、売買代金は11日連続で1,000億円を割り込んだばかりか、700億円にも届かないなど深刻な低水準が続いています。

なお、一部銘柄に買い戻しの動きが出たことから、総合指数は反発となりました。今後1,200ポイントを維持できるかどうかは、個人投資家の投資意欲回復にかかっていると言えそうです。

ブリヂストンが5日ぶりに反発、花王などディフェンシブ銘柄は売られる

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大きく値を上げ、TDK(6762)や日東電工(6988)も大幅高となりました。

また、ブリヂストン(5108)が5日ぶりの反発となり、日立建機(6305)も急反発となっています。その他では、任天堂(7974)が出来高を伴って大幅上昇となり、楽天(4755)も堅調に推移したことが目を引きました。

一方、花王(4452)が大幅安となり、資生堂(4911)、中外製薬(4519)、ライオン(4912)などのディフェンシブ銘柄も売られました。

また、セブン&アイ・ホールディングス(3382)やユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)などコンビニ株が安く推移し、前日に高値を付けたヤマダ電機(9831)も小幅反落となっています。

新興市場では、ソウルドアウト(6553)が急騰して昨年来高値を更新しました。しかし、全体的には新興市場らしいダイナミックな値動きは少なく、静かな値動きとなったようです。

なお、23日に新規上場となったMマート(4380)は買い注文が集中して売買が成立せず、結局は初値が付きませんでした。

青山 諭志