2. 子どもの人数にかかわらず学費負担を軽減する方法
大学の学費は高額であるため、誰もが少しでも安く卒業できたらと考えているはずです。
そこでここでは、大学を子どもの人数にかかわらずお得に卒業する方法を紹介します。
2.1 給付型の奨学金を受ける
独立行政法人日本学生支援機構は「給付奨学金制度」を設けています。この制度は住民税非課税世帯、もしくはそれに準ずる世帯の学生などが対象になります。
また、世帯年収を問わず、学びに積極的な学生をサポートする給付型の奨学金制度を設けている財団などもあります。
親の経済状況にかかわらず、将来の活躍を期待できる学生や学習意欲が高い学生、高校や大学での成績優秀者が対象になるものも少なくありません。
また、多くの大学が給付型の奨学金制度を設けています。例えば、早稲田大学の「大隈記念奨学金」は選考において学業成績が重視されます。給付金額は公開されていません。
立命館大学の「西園寺記念奨学金」は学士の学位を取得する教育課程で優秀な成績をおさめ、学びと成長の模範となる学生を対象としています。給付金額は学部によって異なり、セメスターあたり15万円、もしくは30万円になります。
2.2 成績優秀者などの学費を免除している大学に進学する
成績優秀者などの学費を免除している大学もあります。
例えば、神奈川大学には独自の奨学金制度として、1922年から実施されている「給費生制度」があります。
この制度は経済支援のみを目的としているのではなく、優秀な人材を全国から募り、その才能を開花させることを目的としています。
給費生試験は3科目型で、現役・既卒の区別なく受験可能です。給費生は4年間で最大880万円が給付され、学費だけでなく、自宅外通学者には年間70万円の生活援助金が支給されます。
3. まとめ
「子ども3人以上の世帯 大学無償化」にはいくつかのルールがあるものの、対象となる世帯は学費の負担が軽減されます。特に、3つ子がいる世帯や子どもの年齢が近い世帯は大きな恩恵を受けられます。
本記事で紹介したように、子どもの数や経済状況にかかわらず、大学をお得(通常よりも安く)に卒業する方法もあります。
成績が重視される給付型の奨学金は家計の負担を軽減できるだけでなく、子どもにとってモチベーションにもなります。
参考資料
- 文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」
- 文部科学省「令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」
- 独立行政法人日本学生支援機構「給付奨学金 返済不要」
- 早稲田大学「その他の学内奨学金」
- 立命館大学「正課での学びと成長を ⽀援する奨学⾦」
- 神奈川大学「給費生試験(2024年度)」
西田 梨紗