長引く物価高や上がらない給与。老後の生活や年金に漠然とした不安を抱えつつも、「まとまったお金がないから投資はムリ」と諦めていませんか?
生命保険文化センターの最新の意識調査「生活保障に関する調査」(2025年度)では、実に8割以上の方が「老後の生活に不安感あり」と回答しています。生活費のやり繰りだけで精一杯の中、貯金だけで将来に備えるのはなかなか厳しいのが現実ですよね。
しかし、焦る必要はありません。2024年からスタートした「新NISA」を活用すれば、実は「月5000円」という身近な少額からでも、将来に向けた資産形成は可能です。
本記事では、新NISAで「月5000円」の積立投資を長期で続けた場合、将来どれくらいの資産になるのか、具体的なシミュレーション結果を大公開します。あなたとご家族の未来を守るための第一歩として、ぜひ最後までお読みください。
- 8割以上の人が抱える「老後資金の不安」の正体と意識調査の実態
- 新NISAで「月5000円」を長期間積み立てた場合のシミュレーション結果
- 少額でもリスクを抑えて着実に資産を増やす「長期・分散・積立」のコツ
1. 【老後資金】あなたの不安はどこから? 意識調査データをチェック
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(2025年度)によると、自分の老後生活に「不安感あり」とした人の割合は83.2%。
多くの人が老後生活に不安を感じており、「公的年金だけでは不十分」(79.8%)、「日常生活に支障が出る」(58.6%)、「自助努力による準備が不足する」(37.6%)といった内容の不安を抱えています。
別のデータも見てみましょう。キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービスを開発・運営するパーソルキャリア株式会社の調査機関『Job総研』が「2024年 老後資金の意識調査」を実施。社会人の男女を対象に、お金の使い道や価値観についての調査を行いました。
調査概要は下記のとおりです。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:現在職を持つすべての社会人(20歳代~50歳代)
- アンケート母数:男女合計660名(全国)
- 実施日:2024年1月3日~1月9日
- 調査会社:パーソルキャリア株式会社
- リリース公開日:2024年1月29日
1.1 年金の有無、生活費の増加……老後資金に不安を抱くワケ
不安があると回答した543人に聞いた理由を紐解いてみると「年金の受給有無」が68.3%で最多。次いで「物価高騰による生活費の増加」が54.3%、「健康保険や医療費の増額」が50.3%という回答でした。
こうした不安を少しでも解消するには、いまの暮らしを現状維持しながら何かしらの手を検討するのもよいでしょう。
今回は、少額からスタートできる「新NISA」を例に考えていきましょう。
2. 月100円から始められる「新NISA」月5000円でも効果が期待できるのか
実はネット証券などで新NISAをスタートすれば、月100円から新NISAでの投資がおこなえます。そのため、高額な貯金がなくても、新NISAで資産運用を始めることが可能です。
少額から新NISAを始められることはわかっても、少額投資に意味があるのか疑問を持つ人もいるかもしれません。
例えば、40歳代で年収がなかなか増えないため「月5000円」でとりあえず積立投資を始めようと言う場合、それでも効果は期待できるのか気になりますよね。
結論、少額投資も長く続ければ効果を期待できます。
今回は「月5000円」の積立投資を続けた場合の資産評価額の推移をシミュレーションしてみました。なお、運用利回りは年率3%を前提とします。
2.1 月5000円の積立投資をした場合の資産評価額推移
【経過年数:資産評価額(元本部分)】
- 5年:32万円(30万円)
- 10年:70万円(60万円)
- 15年:113万円(90万円)
- 20年:164万円(120万円)
- 25年:223万円(150万円)
- 30年:291万円(180万円)
- 35年:371万円(210万円)
- 40年:463万円(240万円)
※投資の運用利回りは年率3%で計算
月5000円の積立投資を20年間続ければ、164万円もの資産を築けます。また、40年間継続すれば、463万円もの資産を持つことが可能です。
元本部分は240万円のため、投資により資産は約2倍も増えていると計算できます。
少額の投資でも効果を得られることがわかるでしょう。
3. 2024年からスタートした「新NISA」、早めの段階から検討してみて
収入が少ない人の中には、ある程度お金が貯まってから一括で投資をしようと思っている人もいるかもしれません。
ただし、安定的な資産運用をしたい場合には一括よりも積立投資がおすすめ。一括で投資すると、投資したタイミングの価格によりその後の資産評価額に大きな影響がでます。
一方で、積立投資であれば購入価格が平準化されるため、安定的な運用が可能です。
投資についての知識をつける労力などがネックにはなりますが、労働以外の方法でお金が増やせる点は魅力的だといえるでしょう。
投資には払い込んだ額よりも減ってしまう「元本割れ」のリスクなどは伴いますが、「長期・分散・積立」の3つポイントを抑えれば、できる限りリスクを小さくすることはできると言われています。
少額からでも良いので、できるだけ早いうちから投資を始めて購入タイミングを分散するようにしましょう。
将来安心した暮らしをするために、自分にあった資産運用や年収アップの方法を考えてみてはいかがでしょうか。
4. 本記事の監修を終えて:新NISAで資産運用を行う元FP会社職員の監修者コメント
記事内の調査にもあったように、老後不安の理由として「年金の受給有無」を挙げる方が68.3%と最多になっています。しかし、結論から申し上げると、年金制度そのものが崩壊するような心配には及びません。日本の公的年金には「マクロ経済スライド」という、社会情勢に合わせて給付水準を自動調整し、制度を長期的に維持するための優れた仕組みが備わっているからです。
とはいえ、年金だけで理想のシニアライフを送れるかというと、それはまた別の話です。だからこそ「自分自身での資産形成」が重要になります。
本記事でシミュレーションした通り、月5000円の積立投資でも20年間続ければ約164万円、40年間継続すれば約463万円(※年率3%想定)と、大きな効果が得られます。経過年数が長いほど複利の効果が働き、より多くの資産を築くことができるのは間違いありません。
ただ、私がFP相談の現場で数多くのお客様を見てきた限り、ご自身のライフプランをしっかりと設計し、そこから逆算して計画的な資産形成を実行される方の多くは、「月2万円以上」を積立投資に回されていました。投資効果は期間だけでなく「元本の大きさ」にも比例するからです。
最終的に「いくらの資産が必要か」は、お一人おひとりの理想のライフプランによって大きく異なります。「月5000円から始めてみたけれど、もっと本格的に老後資金を準備したい」「自分の未来のためにより多くの額を投資に回したい」と考えた方は、ぜひ以下の記事も参考にして、ご自身に最適な投資額を検討してみてください。
参考資料
LIMO編集部NISA解説班




