2. 年間手取り収入から貯蓄に回す割合は?
年収500~750万円未満の世帯における「年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合」は以下のようになっています。
2.1 単身世帯が手取り収入から貯蓄に回す割合
- 5%未満:1.8%
- 5~10%未満:10.6%
- 10~15%未満:17.6%
- 15~20%未満:4.1%
- 20~25%未満:10.0%
- 25~30%未満:2.9%
- 30~35%未満:5.9%
- 35%以上:27.6%
- 貯蓄しなかった:19.4%
- 平均:23.0%
2.2 二人以上世帯が手取り収入から貯蓄に回す割合
- 5%未満:6.2%
- 5~10%未満:14.7%
- 10~15%未満:21.4%
- 15~20%未満:4.5%
- 20~25%未満:12.7%
- 25~30%未満:2.1%
- 30~35%未満:6.3%
- 35%以上:7.9%
- 貯蓄しなかった:24.2%
- 平均:13.0%
年収600万円、年間手取り収入450万円と仮定し、平均値で計算すれば、単身世帯では平均103万5000円(月8万6250円)、二人以上世帯では平均58万5000円(月4万8750円)を貯蓄に回していることになります。
しかし、「貯蓄しなかった」と回答した世帯の割合は2割前後となっており、貯蓄に回す金額は個人差が大きいことがうかがえます。
そのため、あくまでも平均値で算出した金額である点に留意しましょう。
3. 世帯の財務状況を把握しよう
同じ年収でも人によって手取り収入は異なりますし、家計支出にも差があります。似たような世帯の貯蓄状況を参考にするのもよいですが、まずはご自身の世帯の財務状況を把握することが大切です。
現在の貯蓄額、年間収入、年間支出などを整理した上で、将来のライフイベントまで想定し、不足しそうな金額を算出してみましょう。
ご自身で算出するのが難しい場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、ライフプランを設計してもらうのも1つの方法です。
また、家計を見直すことで貯蓄に回す資金を捻出できる可能性もあるので、固定費を中心に節約ポイントを探してみましょう。
4. 自分に合った貯蓄計画を
いつまでに、どのくらいの金額が必要になるのか見えてきたら、それに向けて貯蓄計画を立てましょう。
リスクを許容できるなら、NISAやiDeCoなどを活用した積立投資もおすすめです。低金利の銀行預金ではまとまった利息を受け取るのが難しいので、運用益を狙ってみるのもよいでしょう。
ただし、毎月の積立額は無理のない範囲で設定し、家計が苦しくならないように調整することが大切です。
参考資料
加藤 聖人