3. 手取りで20万円超もらえる年収は約900万円
厚生年金を手取りで月20万円、額面で24万円超もらうのに必要な年収はどのくらいでしょうか。
例として、以下の場合で必要な年収を計算してみましょう。
- 男性（1975年生まれ）
- 会社員（22歳～65歳まで勤務予定）
厚生労働省の「公的年金シミュレーター」をもとに試算すると、年収が900万円あれば年金額293万円を受給できる予定です。額面で月24万円は年額で288万円なので、900万円あれば月24万円超が実現できる可能性があります。
しかし、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、我が国の平均給与は458万円とされており、年収900万円を得ることは容易でないといえます。
こう考えると、額面で月24万円超もらっている方は全体の約2.48%にとどまっているという事実も納得できるのではないでしょうか。
4. まとめにかえて
厚生年金を手取りで月20万円超もらうには、額面金額は24万円程度が必要です。24万円以上の厚生年金をもらっている方は、全体の約2.48%にとどまっており、一部の限られた方のみであるといえます。
また、手取りで20万円超をもらうために必要な年収は900万円前後と考えられ、平均給与が458万円ということを考えると、いかに難しいことかがわかります。
参考資料
木内 菜穂子
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