【団塊の世代】70歳代「貯蓄2000万円以上」の世帯は何パーセント？老後の大切な収入源「国民年金＆厚生年金」の平均月額は？老後対策として「貯蓄」は必須？

3. 70歳代【国民年金＆厚生年金】平均月額はいくら？

では、今の70歳代は老齢年金を十分受け取れているのでしょうか。

厚生労働省「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、70歳～79歳までの国民年金と厚生年金の受給月額を確認していきましょう。

70歳代「国民年金」

70歳代「厚生年金」

※国民年金を含む

上記のとおり、老後の年金収入が「国民年金のみ」の場合と「厚生年金（国民年金部分を含む）」では大きく異なります。

家計キャッシュフローは世帯によりさまざまですが、老後の収入が国民年金のみとなれば生活は厳しいものとなるでしょう。

やはり、老後に向けて貯蓄は必須といえそうですね。

70歳代以上で「貯蓄2000万円超」の世帯は全体の42％であることがわかりました。一方で、貯蓄高が100万円に満たない世帯は14万8896世帯で約8％です。

将来、受給できる年金額が減少するのではないか、また近年の物価の上昇などネガティブな話題もあります。環境は常に変わり続けているので、皆さんが老後2000万円準備できるかは、人それぞれになってきます。

まずは「ねんきん定期便」等で自分自身がどのくらい老後に年金を受給できるのか確認してみましょう。その上で、「足りない」、「不安だ」と感じた場合は早急に対策していきましょう。

NISAやiDeCoなど資産運用も対策の一つ手段です。資産運用においても目的や目標によって「合う、合わない」の問題があります。ご自身のライフスタイルにあった老後の準備をしていきましょう。

盛長健一