3. 【終活2】お葬式に誰を呼びたいのかを考える
みなさんに行っていただきたい終活の2つ目は、お葬式に誰を呼びたいのか考えることです。
父が亡くなりお葬式をする際、誰を呼べば良いのか分からずに、私たち家族は困りました。父はエンディングノートのようなものを書いていませんでしたし、私たち家族には「お葬式に誰を呼びたい?」と父に生前に聞く勇気はなかったのです。
結局、父のお葬式は家族と親戚のみで行いました。
しかし、そんなお葬式を見ていた私の夫がぼそっと「俺だったら、会社の人にも、友達にも来てほしいな。お義父さんはどう思っていたのだろう」と言ったのです。夫は何気なく言っただけだったのですが、私の心には深く残った言葉でした。
父のお葬式以来、私は「自分のお葬式には誰を呼びたいか」を考えるようになりました。そして、お葬式に呼ぶ人を考えていると、自然と「自分が大切にしている人が誰なのか」を考えることに繋がりました。
その結果、家族との時間を大切にするようになりましたし、お葬式に呼びたいと思った友人とは、頻繁に連絡を取るようになりました。
4. 【終活3】お墓や供養のスタイルについて考える
みなさんに行っていただきたい終活の3つ目は、埋葬方法、つまりお墓や供養のスタイルについて考えることです。
父のお骨は先祖代々の墓に埋葬しました。しかし、父は婿養子であり、母も母の両親も存命のため、その墓には父が生前会ったことのある人は誰もいないのです。
また、父はがんが進行してくると、しきりに生まれ育った故郷に帰省したいと言うようになりました。しかし、体力的な問題や新型コロナウイルスの問題もあり、父ががんと診断されてから亡くなるまでの3年半の間に故郷に帰省できたのは1回だけでした。
四十九日に父のお骨をさも当然のごとく先祖代々の墓に埋葬する時に、ふっと「父は母が死ぬまで自宅のリビングにいたかったのかな?分骨して故郷にも埋葬してほしかったのかな?」と思いました。
それ以来、私は新しい供養の方法を色々と調べるようになりました。現在は樹木葬や海洋散骨、遺骨をアクセサリーとするなど、お墓の在り方・供養の在り方も多様化してきています。
そして、色々調べた結果、私のお骨は夫が亡くなるまではリビングにお骨を置いてもらって、夫婦そろって、どこか自分たちが気にいったお墓に埋葬してもらいたいと思うようになりました。
そうなると、先祖代々の墓をどうするかなど、親戚の間で調整しなければならいことが多くあります。自分の埋葬方法について早めに考えておいて、本当に良かったと痛感しています。