株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反発、一時21,500円台を回復

2018年2月15日(木)の主要指標カッコ内は前日終値比

  • 日経平均株価 21,464円(+310円、+1.5%)   4日ぶり反発
  • TOPIX 1,719.2(+16.5、+1.0%)   4日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,154.9(+17.2、+1.5%)   4日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,393、値下がり銘柄数:606、変わらず:66
  • 値上がり業種数:28、値下がり業種数:5
  • 年初来高値更新銘柄数:23、年初来安値更新銘柄数:62

東証1部の出来高は15億7,111万株、売買代金は2兆9,682億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。NY市場の続伸はあったものの、106円台の円高水準が定着したことで模様眺めの動きが強まりました。

売買代金は1月29日以来となる12日ぶりの3兆円割れとなっています。

そのような中、日経平均株価は、前場の序盤に一時+154円まで上げ幅を縮小したものの、後場に入ってから一時+424円高まで上昇する場面が見られるなど終日プラス圏で推移しました。最後はやや上値が重くなりましたが、4日ぶりの反発で引けています。

ただ、終値で21,500円を回復するには至りませんでした。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、上昇率は日経平均株価を下回りました。これは、模様眺めが強まる中で、日経平均株価を構成する主力値嵩株への買いが増えたことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は大幅安で4日ぶり反発、売買代金は5日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,255万株、売買代金は773億円となり、いずれも前日から減少しました。個人投資家の物色意欲が一向に回復していないため、盛り上がりに欠けた商いとなりました。売買代金は5日連続で1,000億円を割り込んでいます。

ただ、一部の主力株が買われたこと等から、総合指数は4日ぶりの反発となりました。とりあえず1,100ポイント割れは回避できたと見てよさそうです。

ファーストリテイリングが9日ぶり反発、エーザイは一時▲6%超安の急落

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が9日ぶりに反発し、ソニー(6758)も5日ぶりの上昇になるなど、主力大型株の値上がりが目立ちました。

また、前日に決算発表を行ったリクルートホールディングス(6098)が一時+7%超高の急騰となり、電通(4324)も急反発となっています。

その他では、東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、SUMCO(3436)など半導体関株が大幅高となり、任天堂(7974)も大幅上昇となったことが注目されました。

一方、エーザイ(4523)が一時▲6%超安の急落となり、関西電力(9503)や中部電力(9502)など電力株も総じて安くなりました。

また、株価高騰が続いていた資生堂(4911)が6日ぶりに小幅反落となり、花王(4452)やライオン(4912)も値を下げて引けています。その他では、クラリオン(6796)やパイオニア(6773)などハイテク低位株が昨年来安値を更新したのが目を引きました。

新興市場では、前日に決算を発表したナノキャリア(4571)が値を飛ばしてストップ高となり、ブライトパス・バイオ(4594)やサンバイオ(4592)も大幅高となりました。一方、決算発表を嫌気されたミクシィ(2121)が一時▲13%安に迫る暴落となっています。

青山 諭志