3. 国民健康保険料の上限額は過去から増加

実は、国民健康保険料の上限額の引き上げは、ここ数年毎年のように行われています。

例えば2000年の上限額は60万円でした。その後毎年のように「1万円~4万円」の増額が続いているのです。

国民健康保険料(税)賦課(課税)限度額の推移

出所:厚生労働省保険局「国民健康保険の保険料(税)の賦課(課税)限度額について」

2024年に106万円となれば、この24年で46万円も増加することになります。

ただし、引き上げには一定のルールが設けられているため、やみくもに負担率があがっているわけではありません。

「賦課限度額超過世帯割合が1.5%に近づくように段階的に引き上げる」ことを目指すとしています。

流動的かつ定期的に改定されているものだと認識することが大切です。

4. 「年収1000万円」がざっくり目安! 所得制限には注意が必要

公的保険については複雑な部分も多く、把握が曖昧になっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回の改定において、年収1000万円を境にして所得制限に注意が必要といえるでしょう。

また、過去と比較しても上限は上がっています。今後も少子高齢化などで負担が増える可能性もあるでしょう。

たびたび、制度の変更がありますので公的制度にも注目していきましょう。

参考資料

西村 翼