冬から春への過渡期となる2月。冬枯れの草木も少しずつ新芽の準備を進めながら、暖かくなるのをじっと待っていることでしょう。
今回は2月にやっておきたい草花とバラのお手入れを紹介します。
2月に咲く花も、参考価格とともに見ていきましょう。
1. 【2月の草花】お手入れポイント
1.1 株分けや植え替え
2月の多年草はまだ冬の休眠中。大きくなった多年草を株分けで増やすのであれば、まだ根が動き出さない2月中に完了しておきましょう。
土壌や環境が合わず思うように育たなかった多年草や、鉢植えから地植えに変える場合も、根が動き出す前に植え替えるのがオススメです。
1.2 土壌改良
植物が元気に育つかどうかは、ベースとなる土壌のよしあしがポイント。よい土壌とは肥沃で土をフカフカにする微生物が多く含まれている土です。
何年も植えっぱなしにしているとどうしても土が固くなり、栄養も不足しがちに。株元から少し離れた土を掘り起こして、堆肥や腐葉土を混ぜた新しい土に更新すると土壌改良できます。
1.3 水やり
地植えの植物には水やりする必要はありませんが、鉢植えの植物は土がカラカラになっていたら水を与えましょう。鉢植えにした球根植物もそろそろ芽吹き出すので、水やりを忘れずに。
1.4 寒肥
寒肥は冬に与える肥料で、1年間生育するための基礎的な栄養です。根が動き出す前に施すのがポイントなので、1月に施肥していない場合は遅くとも2月中に行いましょう。
寒肥には油かすや牛ふん・鶏ふんなど、ゆっくり効いていく有機質肥料が適しています。即効性のある化成肥料はかえって根を傷めてしまうので、春以降に根が動き出してから与えましょう。
1.5 春花壇の準備
園芸店の店先にはすでに春が来たかのように、カラフルな花が並びだします。温室で芽出しされた球根植物や、夏~秋に咲く春植え球根も出回り始めるでしょう。
店にない品種はネットでも手に入るので、春が来てから慌てないように今のうちにじっくり計画を立てて、苗の準備を進めましょう。