株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、一時4カ月ぶりの21,000円割れ

2018年2月14日(水)の主要指標カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,154円(▲90円、▲0.4%)   3日続落
  • TOPIX 1,702.7(▲14.0、▲0.8%)   3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,137.7(▲22.9、▲2.0%)   大幅3日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:432、値下がり銘柄数:1,581、変わらず:52
  • 値上がり業種数:7、値下がり業種数:26
  • 年初来高値更新銘柄数:22、年初来安値更新銘柄数:162

東証1部の出来高は18億4,229万株、売買代金は3兆4,450億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。NY市場の3日続伸を好感した一方、取引時間中に106円/ドル台へ突入した円高進行を懸念する向きも強まり、売り買いが交錯しました。売買代金は3兆5,000億円を下回りましたが、高水準を維持しています。

そのような中、日経平均株価は前日に続いてやや荒い値動きとなりました。

寄り付き後間もなくには一時+126円高まで上昇しましたが、前場の半ばにはマイナス圏へ転落しました。後場に入っても下落が続き一時▲294円安まで売られ、昨年10月13日以来となる21,000円割れの場面がありました。その後、後場の終盤には再びプラス圏へ一気に切り返すなどしましたが、結局は3日続落で引けています。

1日の値幅(高値と安値の差)は約420円となるやや荒い値動きでしたが、終値では何とか21,000円台を維持しました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、下落率は日経平均株価を大きく上回りました。これは、幅広い銘柄で戻り売りや見切り売りが増えたことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は大幅安で3日続落、売買代金は4日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は6,601万株、売買代金は898億円となりました。出来高は前日より小幅増加となりましたが、売買代金は小幅減少となっています。個人投資家の物色意欲が一向に回復していないため、大型株式市場のような高水準の商いには程遠く、売買代金は4日連続で1,000億円を割り込んでいます。

また、総合指数も▲2%安となって連日の大幅続落となりました。取引時間中には1,100ポイント割れが視野に入る水準まで下落するなど、なかなか下げ止まる気配が見られないようです。

ファーストリテイリングが8日続落、ソフトバンクグループも5日ぶり大幅反落

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が8日続落となり、大幅安となったソフトバンクグループ(9984)は5日ぶりの反落でした。

また、日東電工(6988)が一時▲5%安に迫る急落となって昨年来安値を更新したほか、KDDI(9433)、セコム(9735)、電通(4324)、セイコーエプソン(6724)なども安値更新となっています。

その他では、ソニー(6758)が4日続落となり、前日に決算発表を行ったシマノ(7309)は一時▲7%安に迫る急落となったことが目を引きました。

一方、東京エレクトロン(8035)が久々に急騰し、資生堂(4911)は5日続伸となり連日で昨年来高値を更新しました。また、ニトリホールディングス(9843)が大幅高となり、しまむら(8227)も堅調に値を上げるなど、小売株の一角が買われたようです。

新興市場では、ビリングシステム(3623)が▲20%安に迫る暴落でストップ安となり、ブランジスタ(6176)やフリークアウト・ホールディングス(6094)が昨年来安値を更新しました。

一方、アトラエ(6194)が+10%超高の高騰となり、ユーザベース(3966)も小幅続伸で引けています。

青山 諭志