株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、後場に入って一本調子の下落に

2018年2月13日(火)の主要指標カッコ内は前日終値比

  • 日経平均株価 21,244円(▲137円、▲0.7%) 続落
  • TOPIX 1,716.7(▲15.1、▲0.9%)  続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,160.6(▲31.1、▲2.6%) 大幅続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:629、値下がり銘柄数:1,366、変わらず:70
  • 値上がり業種数:5、値下がり業種数:28
  • 年初来高値更新銘柄数:29、年初来安値更新銘柄数:67

東証1部の出来高は19億6,239万株、売買代金は3兆7,126億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。前日のNY市場の大幅続伸を好感してのリスクオンモードになった一方で、円高進行を嫌気した戻り売りなども出たようです。

ただ、商いそのものは減少したとはいえ、売買代金は3兆5,000億円を上回る高水準でした。

そのような中、日経平均株価はやや荒い値動きとなりました。寄り付きからプラス圏で推移し、前引け前には一時+296円高まで反発する場面がありました。しかし、後場に入ってからほぼ一貫して下落するなど様相が一変し、大引け前には一時▲171円安まで売られました。最後はやや戻しましたが、結局は続落で引けています。

1日の値幅(高値と安値の差)は約467円となり、依然として不安定な値動きが続いていると言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、下落率は日経平均株価を上回りました。これは、幅広い銘柄で売りが増えた結果と考えられます。

東証マザーズ総合指数は大幅続落、売買代金は3日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は6,139万株、売買代金は907億円となり、いずれも先週末より減少しました。個人投資家の物色意欲が回復していないため、大型株式市場のような高水準の商いには程遠く、売買代金は3日連続で1,000億円を割り込んでいます。

また、総合指数も大幅下落となる続落となり、久々に安値引けとなりました。終値では1,200ポイントの大台を大きく下回っています。

ファーストリテイリングが7日続落、ソフトバンクグループは4連騰

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が値を下げて7日続落となり、朝方に大幅反発で始まったファナック(6954)も結局は続落となりました。

また、トヨタ自動車(7203)が大幅安となり、ホンダ(7267)やデンソー(6902)も大幅下落となるなど自動車関連銘柄の一角が売られています。その他では、セコム(9735)やセイコーエプソン(6724)が昨年来安値を更新し、コマツ(6301)や日立建機(6305)なども冴えない値動きだったことが目を引きました。

一方、ソフトバンクグループ(9984)が大幅高で4日続伸となり、同じく4日続伸となった資生堂(4911)は昨年来高値を更新しました。また、日本電産(6594)が堅調に推移し、任天堂(7974)は大幅高となっています。

新興市場では、オンコリスバイオファーマ(4588)が▲16%安の暴落となるストップ安で引け、ブライトパス・バイオ(4594)やサンバイオ(4592)が急落するなど、医療バイオ関連銘柄が総じて大幅安となりました。また、ドリコム(3793)も急落となっています。

一方、テンポイノベーション(3484)が一時+13%超高の爆騰となり、ユーザベース(3966)も急騰しました。

青山 諭志